人生意気に感ず「日中友好新年会での中国大使。稀勢の里の横綱に思う」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「日中友好新年会での中国大使。稀勢の里の横綱に思う」


◇昨日、日中友好新年会に出た。会場は神田の如水会館。身を切るような寒さだった。会長は前中国大使の丹羽宇一郎氏。丹羽氏は米中貿易戦争という言葉を使っていた。そして、トランプと習近平だけで自転車のハンドルを切るように世界を動かすことは出来ない、今年は最も忙しく最もやりがいのある日中関係になると語っていた。

 

 今年は日中国交正常化45周年という節目。それは田中内閣の下で、昭和47年(1972)に達成された。それから5年後、福田内閣によって、日中平和友好条約が結ばれた。来年はその40周年という節目を迎える。このように日中にとって非常に重要な時に、トランプ大統領が現われた。そして、日本は安倍首相が強調するように戦後70年という節目。日本に関わる大きなうねりが重なる時を迎えた。このような時なので、中国大使が何を語るのかに私は注目した。

 

◇程永華中国大使はいつものように用意したメモを見ながら話した。ソフト、堅実、誠意、これがこの人物から受けるいつもの印象である。程氏は、語った。「日中関係は改善の軌道に乗った。日中間の良い点は拡大し悪い点は縮小したい。しかし、順風満帆とはいえない。良くない国民感情を改善したい。日中は引っ越し出来ない関係にある。保護主義が強まる中で、日中は地理的、文化的、経済的に非常に重要である。今年の45周年、来年の40周年、これは日中飛躍の重要なチャンス。国が難しい時こそ、民間が重要で民をもって官を促すということがある」このような内容が私の胸に残った。

 

◇稀勢の里の横綱昇進にほっとした日本人は非常に多い筈だ。やはり、相撲という伝統文化は日本人の心の支えの一つ。チャラチャラした浮草のような文化が現われて消える。そんな中で相撲は神代から続く不思議な存在だ。モンゴルばかりが横綱となってと淋しく思っていた。

 

 最近のテレビでは女性客が多いのに驚く。一瞬の勝負にかける力士にとって小さな土俵は大きな舞台に違いない。稀勢の里は中学を卒業して角界に入った。学校だけが学問の場ではない。日々の精進を通して多くのことを学んできたことだろう。テレビでは中学生の頃4番を打った野球少年の姿が紹介された。不器用らしいところがいい。これからが大変だ。歓迎祝いなどに振り回されないで欲しい。せっかくの日本人の「横綱」を守ってもらいたい。(読者に感謝)