人生意気に感ず「朝礼でトランプ氏を。天皇譲位と光格天皇。日本アカデミーの新年会」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「朝礼でトランプ氏を。天皇譲位と光格天皇。日本アカデミーの新年会」


◇昨日(10日)、顧問を務めるある企業の朝礼でトランプ次期大統領について話した。社員教育の一環である。昨年から、トランプ氏を巡り「まさか」の連続。その一挙手一投足、呟きにまで世界が振り回されている。株が急上昇を続け、メキシコ進出を図るトヨタが恫喝された。トランプ氏の正体は何か。その政策、世界戦略の具体像は何か。それは20日の就任演説で明らかになる。私はこの演説で何に注目するかを話した。

 

◇安倍さんが真珠湾を慰霊訪問して確認した「日米同盟」にどう触れるのか。中国、ロシア、北朝鮮との対応は。内向き、保護主義と言われる政策への転換は。20日、連邦最高裁長官の立会の下での「宣誓」に次いで、歴史的な就任演説は行われる。歴史の歯車が大きく回る瞬間である。未曾有の反対デモが予想される。暗殺の危険も伝えられる。世界が激しく揺れ動く中で日本の役割が増々重要になる。安定した日本を支える基盤は「日本国憲法」と「日本の伝統文化」である。そして、この両者の中にあって重要な存在が「天皇制」である。

 

◇天皇の譲位が平成31年1月1日に行われる方向で動いているようだ。ことの発端は、昨年8月、天皇が自ら「お気持ち」を表明されたことである。お気持ちの表明は、結果的に社会を動かし、政治に大きな影響を及ぼした。天皇は憲法上「象徴」であり、「国政に関する権能を有しない」。そのために政治的な発言は許されない。それ故に「お気持ち」の表明は厳密には憲法違反との関連が問題となり得る。この点は、政治の知恵でうまく進められるに違いない。世論の反対もほぼない。

 

◇天皇譲位を巡り、江戸末期、幕府と激しく対立しながら天皇の役割発揮に尽くした光格天皇が注目されている。江戸時代は天皇等の行動を厳しく規制した「禁中並公家諸法度」があったが、光格天皇は、飢えに苦しむ民への米の放出を幕府に申し出て実現させた。東北の被災地を訪れた天皇の姿には、光格天皇に重なるものがある。

 

◇今月の「ふるさと未来塾」は30日(月)6時で、昨日の朝礼で話したような「世界の情勢」と、その中に於ける日本の今後を語る予定。

 

◇9日午後8時半、私が名誉学院長の日本アカデミーの新年会。多彩な若者たちの姿に時代の潮流の中で多くの留学生を支える力を感じた。(読者に感謝)