人生意気に感ず「安倍首相の真珠湾演説。日米同盟の深化とは。最後のふるさと塾でカストロを」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「安倍首相の真珠湾演説。日米同盟の深化とは。最後のふるさと塾でカストロを」

◇安倍首相の演説を聞いた。真珠湾でのこと。ノー原稿で、整然とし、格調があり、心を打つものであった。「政府同士、国民同士で一番憎しみ合ったのが、一番親しい域に達した」、「戦後の食べ物のない時に、ミルク、衣類など惜しみなく与えてくれた、子どもたちはそれで成長することが出来た」、「寛容の心がもたらした和解の力」等、安倍首相は堂々と訴えた。

 

 昨年4月、安倍首相は米議会で演説し拍手喝采を浴びた。その時、首相は安政のペリー来航に触れ、それが民主主義との「遭遇」だったと語った。この言葉には太平洋戦争の敗北を経て、民主主義を成長させたことを訴える意味があった。

 今回、首相は「寛容の心」と「和解の力」を訴えたがこれらは人間の尊重や平等を旨とする民主主義の理想と共通するものである。日米同盟を支えるものが、このような民主主義の理念であることは非常に重要である。なぜなら共に力を合わせて戦うためだけの結びつきでなく、民主主義を守るために同盟ということを意味するからである。アメリカと日本の分断を狙う中国は、今回の安倍首相の真珠湾演説による日米の深化を苦々しく見ているに違いない。

 

◇オバマ政権の末期に日米同盟の深化を確認した意義は誠に大きい。なぜなら、この同盟の基盤はアメリカの建国の理念に合致するものであって、アメリカの国益に直結するものだから、次期大統領のトランプ氏も重視するに違いないからである。

 

◇昨夜の「ふるさと塾」は盛会であった。利根川を見下ろすロイヤルホテルの9階。忘年会と兼ねた今年最後の塾は60人以上が参加して充実したものになった。私は30分だけ語った。話は先日亡くなった激情と理想主義の革命家カストロの姿。アメリカの南端フロリダからキューバまで140キロ余り。アメリカの傀儡(かいらい)バチェスト政権を倒したカストロは、アメリカに対抗して半世紀以上一歩も引かなかった。初の国連演説では4時間29分もアメリカを非難した。ケネディのときのキューバ危機は実際核戦争の寸前までいった。核がある限り使われる可能性があることを示す事件だった。核廃絶を訴えたオバマが去る。プーチンとトランプは核の新たな競争を始めようとしている。カストロを動かした正義の情熱を私は短時間で訴えた。(読者に感謝)