人生意気に感ず「内閣支持率の低下は何を。米中ロ三国対立の中で。ブナの木納会」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「内閣支持率の低下は何を。米中ロ三国対立の中で。ブナの木納会」

◇内閣支持率は5・9ポイント下がった。国民はカジノ解禁と北方領土問題を苦々しく見ているのだ。カジノは賭博を連想させる。北方領土は、恐いロシア、遅刻常習のプーチンのイメージと結びつく。

 

 カジノ法案採決を強行した安倍政権にはおごりがあると国民は見ている。安保関連法を成立させ、中国に毅然とした姿勢を貫く安倍首相を多くの国民は支持している。憲法改正を目指すことについても同様である。強かさには品格が求められる。北方領土交渉は品格の落ちるプーチンに振り回された感がぬぐえない。

 

◇今、世界史の舞台は壮大な新しい展開を示しつつある。主な登場人物はトランプ、プーチン、習近平である。それぞれが自国の栄光を回復したいと本音をむき出している。アメリカと世界を二分して支配した感のあったソ連が崩壊して久しい。プーチンを熱狂的に支持するロシア国民には過去の栄光を取り戻したい願いがあるに違いない。中国には長い歴史を貫く中華思想がある。中国こそ世界の中心だという自己中心の優越思想。近代に至り長いことこのプライドが傷つけられてきた。現代の中国は、世界の経済大国となり自信を取り戻し、世界に覇をとなえようとしている。

 

◇米中ロの対立は、西洋文明と東洋文明の対立という一面を持つ。対立の舞台は太平洋。両文明の同心円のいずれにも加わる日本は新たな世界史で重要な役割を果たす可能性を持つ。その役割を果たすために、アメリカとの同盟は極めて重要だ。プーチンは今回の北方領土交渉後の会見で、日米安保条約の新たな動きを懸念することを述べた。それは分かるような気がする。日本は強かに、忍耐強く国益を主張しなければならない。その場合に重要なことは、文化国家、平和国家、道義の国という旗印である。

 

◇19日、劇団「ブナの木」の納会に出た。宮沢賢治の童話を劇にして広く小学校などで演じている。私の地元芳賀公民館でも公演した。故大野代表との長い付き合いがあった。久しぶりに顔を出すと多くのメンバーは入れ替わっていた。個性的な若い団員たちの間を幼児たちが元気に飛び回っていた。焼いたイノシシの肉は巧みに味付けがされ美味かった。このような地道な文化の動きが漂流する日本人の心を繋ぎ止めている。私の立つ新しい舞台を話し、小説「死の川を越えて」を説明した。(読者に感謝)