人生意気に感ず「安倍対蓮舫の軍配は。原発、カジノ、タバコと国家の品格」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「安倍対蓮舫の軍配は。原発、カジノ、タバコと国家の品格」

◇賭博だ、神ってる、品格を欠く。これらは蓮舫氏が党首討論で安倍首相攻撃に使った武器である。カジノは賭博である。勤労を怠らせ、犯罪を誘発させる。質問に答えない力、質問から逃げる力、質問をごまかす力は、神ってる。「神ってる」は今年の流行語大賞になった言葉で、神がかっている、つまり神が人にのりうつっている意だ。

 

カジノから直ちに連想するのは博打である。暴力団あたりは何となく自分たちの世界に日が差す思いで喜んでいるかもしれない。文化国家、人間尊重の憲法と並べると「品格を欠く」というのも頷ける。残念ながら、この論戦の軍配は蓮舫氏に上ったのではないか。

 

◇外国人観光客が押し寄せる時代が進む。彼らはカジノで大金を使うだろう。しかし、景気復興の目玉と考えるのは邪道である。正攻法で景気対策を考えてこそ、文化国家の面目を示すものであり、真の経済大国の品格ではないか。

 

 私は、安保関連法案には賛成である。しかし安倍首相がカジノ法案に躍起となる姿には深い政治哲学が感じられない。同じ浅い政治哲学で安保法案を進めたのかと思われることが心配である。

 

 私の身近にもパチンコ依存症の人が少なからずいる。カジノとなれば、使う金は天井知らず。嵌(はま)り込む人は財産だけでなく心も失う。犯罪を誘発させるだろう。国民の健全な勤労精神にマイナスの影響を与えるに違いない。国民の多くはカジノに反対である。上がってきた安倍政権の支持率は一時的に落ちるのではないか。

 

◇昨日の国会論戦では、タバコ産業を追求する議員がいた。こちらも追求する側に説得力があった。健康を害することが明らかな産業を政府は後押ししている。国民の3人に1人が癌にかかる時代なのに、政府の姿勢は後ろ向きだ。

 

◇原発、カジノ、タバコ。これらの問題で政府は品格を示すべきだ。やれば出来ることをしない。勇気がない。参院は理性の府。衆院のコピーと言われ、存在意義が常に問われている。本質的な議論を激しく深く戦わせてほしい。(読者に感謝)