人生意気に感ず「北海道が中国に買われる。北方領土は。留学生に3・11を」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「北海道が中国に買われる。北方領土は。留学生に3・11を」

◇外国資本による土地買収をどう考えるか。水源地が買われ、美しい日本の水が外国に運ばれる。国民感情として穏やかでない。外国の主権が生まれるわけではないが、実質的に支配される状態が出来ることが心配だ。全国で外国人資本による原野の取得が進んでいる。

 

 北海道の羊蹄山(ようていざん)はエゾ富士と呼ばれる美しい姿の山。その麓の広大な土地が中国企業に買収された。このような事態が広がっている。中国は日本の土地を狙っていると言われ、「10年後、北海道は中国の32番目の省になる」という見方すらある。このまま放任すれば深刻な問題になりかねない。政府は対応策の検討に着手した。群馬県も私の県議時代に問題になり、条例が出来、売り主の届出義務等が定められた。文化や環境に関わる問題でもある。

 

◇平成17年に議長として南米各地を回った時、中国が将来の食糧難に備えて、ブラジルとアルゼンチンで土地を買っていることを知った。そのために土地が大きく値上がりしていることを聞かされて驚いた。その時、私はこれらの国では、外国人の土地取得にどのように対応しているのか気になった。

 

◇今月の「ふるさと塾」(29日火曜)のテーマは北方領土である。来月15日、プーチン大統領がやって来て安倍首相と協議する。北方領土とは、歯舞(ハボマイ)、色丹(シコタン)、国後(クナシリ)、択捉(エトロフ)の4島である。第二次世界大戦の末期にソ連によって占領され、以来返還を求めながら未解決である。ソ連は、北海道の北半分の領有を主張した。アメリカが一蹴したので実現しなかったが、「もし」ということを考えるとぞっとする。

 

 ロシアとの間では、北方領土が未解決の為、戦後70年以上経って未だ平和条約が結ばれないという異常事態が続く。「ふるさと塾」では強制抑留のことも話す。昭和31年、当時の鳩山一郎首相は訪ソして、日ソ共同宣言を結び、このことによって瀬島龍三等長期抑留者の帰国が実現した。また、この宣言の中で平和条約締結後にハボマイ、シコタンを返還することが記載された。

 

◇28日、月一回の留学生対象の講義では、東日本大震災を話す。地震を知らずして日本を理解することは難しい。今も続く「3・11」を通して助け合う日本人と日本の文化を伝えたい。(読者に感謝)