人生意気に感ず「1月解散は半分位。絶望のTPP。北方領土と強制抑留」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「1月解散は半分位。絶望のTPP。北方領土と強制抑留」

◇12日、自民党県連で「尾身朝子支援の集い」緊急準備会があり、1区の役員が多く参加した。私は顧問の立場で前の席に座った。山本一太氏が県連会長となって、変化したことを言えば、第一に会議に緊張感が生まれたこと。

 

 この席で県連会長は、時勢を睨んで重要な発言をした。「1月解散の可能性は半分位残っています。世論の動向、12月15日のプーチン訪日の結果等を総合的に判断して決断することになるでしょう」。

 

 私は安倍首相とトランプ氏との、17日の会談の結果も材料の一つになるに違いないと思った。トランプの勝利を予想した手を打てなかったことは安倍政権の失態である。TPPは衆院を通過したが、その前途はトランプ大統領の出現で絶望に近い。しかし「災い転じて福となす」だ。急きょ決断したトランプ氏との会談は、その一石となる可能性がある。

 

◇馬が合いそうな安倍・プーチン会談は何を生むのか。水面下で、高官の訪ロなど慌ただしい動きがある。昭和31年の日ソ共同宣言で、ソ連は歯舞、色丹の2島返還を約束したが、その後の世界情勢の中で、ロシアはそれを守ろうとしない姿勢を示してきた。日本が、北方領土として返還を求め続けるのは、あくまで4島。今月号の文藝春秋で、鈴木宗男は「2島返還だって大成功だよ」と言っている。2島返還先行論がしきりに囁かれているのだ。

 

◇今月の「ふるさと塾」は11月29日で、テーマは北方領土である。タイムリーな問題であるが、私たちは北方4島の歴史と実態、そしてソ連に奪われた経緯を知らない。それを語ることが目的である。

 

 凍土シベリアに大きな変化が生じている。ロシアは経済の打解、国の今後の発展をシベリア開発に賭けている。私はハバロフスクを訪ねた時、凄い親日の空気に驚いた。市民は皆、日本に憧れ、街には日本車があふれていた。シベリアは、かつて強制抑留で多くの日本人が死んだ時と比べそれ程寒くない。地球の温暖化は人類の滅亡に結び付きかねない重大事であるが、シベリアにとっては活動しやすい環境に変化しつつある。このような中で、日ソの関係はどうなっていくのか。

 

◇12日尾身さんを各地に案内した。時間の変更で人々を待たせることになり、私は紙芝居「前橋の一番熱い日」を演じた。かつての空襲以上の灼熱の温暖化到来を警告した。(読者に感謝)