人生意気に感ず「断末魔の朴槿恵氏。父・朴正煕を振り返る。TPPと農相」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「断末魔の朴槿恵氏。父・朴正煕を振り返る。TPPと農相」


◇支持率5%とは、断末魔の状態というべきだ。韓国の女性大統領朴槿恵氏。このような支持率は世界広しといえど前代未聞である。朴氏は、職権乱用の大罪疑惑で窮地に落ちている。「全ての責任をとる覚悟が出来ている」と語った。安首席秘書官は、財団設立の不正に関し、朴大統領が直接支持を出したと供述しているといわれる。韓国の抗議集会はいつも激しい。日本の若者は元気を失ったが韓国の学生集会は、過去に於いて政権を倒す力を発揮し続けてきた。朴氏の退陣を求める人々は、主催者発表で約20万人と言われる。多くの学生が役割を果たしているに違いない。

 

◇隣国の女性大統領が悲劇の結末を迎えようとしている。韓国の大統領は劇的な運命を辿る人が多い。これは、韓国の民主主義の特色を物語るものだ。朴槿恵氏の父朴正煕の生涯は正にドラマであった。父が築いたものを女性大統領はどう発展させるのか、私ははらはらしながら見てきた。朴正煕は軍事クーデターで、政権を奪取し、その後の選挙で大統領に当選した。

 

 朴正煕は現代韓国を形成する上で最大の影響を及ぼした人物である。この人物の経歴は驚くべきものだ。日本の植民地時代、大日本帝国が創設した満州国軍官学校を卒業した満州軍将校であった。

 

 脅威の近代化を成し遂げたがその強圧的政治は民主主義を叫ぶ学生などの大規模な民衆の反対運動に晒され、朴正煕大統領は暗殺され生涯を閉じた。朴槿恵大統領はどうなるのか。

 

TPP承認案が衆院を通過した。貿易を中心として、世界との交流で発展を期す日本にとって、巨大貿易圏の創設は必要である。日本にとって、国民にとって、国家100年の計に関わる大事。参院で十分に議論を尽くすべきは当然で、正にそれは、理の政治を求める参院の役割であるが、衆院優越の原則から、法案が国会を通過するのは時間の問題である。

 

 こんな大切な時に山本農水相の軽率な発言が国会を混乱させている。自らの発言を「冗談」だったと語った点である。それは、「強行採決が選択肢になる」という発言であった。言葉の重さ、その責任の重大さを「冗談」で否定したのだから、農相の資質に欠けると野党が息まくのは当然である。

 

◇私の上毛新聞の連載小説は、紙面の都合等で一ケ月延びて12月からとなった。予告記事が出る。(読者に感謝)