人生意気に感ず「鳥取地震と南海トラフ。大川小と船越小。カメルーンへ。二つの補選」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「鳥取地震と南海トラフ。大川小と船越小。カメルーンへ。二つの補選」

◇このところ、地震が余りに多い。「来る」と叫べば「狼が来る」を連想させるが、本当に来るかもしれない。鳥取県の6弱は特別の意味があるように思えるのだ。

 

 1943年(昭和18年)、鳥取地震が起き、その直後に南海地震が発生した。南海トラフ型が近い近いと言われているだけに大いに気になる。先日は群馬県北部で震度3があった。「群馬は大丈夫」と胡坐をかいてはいられない。

 

◇東日本大地震から5年半以上過ぎた。東北以外ではすっかり感心が薄くなっている。しかし、被災地の傷跡は今でもざっくりと生々しい。それは人の心の傷も同じである。人の傷を示す出来事が大川小に関する訴訟である。間もなく、26日、仙台地裁で判決が下りる。

 

 私は、ブログで何度も取り上げてきた。対比されるのは大川小と船越小である。宮城県の大川小では逃げ遅れた為、108人の児童中74人と教職員10人が犠牲となった。一方、岩手県の船越小では、用務員の田代さんが「鬼気迫る様相」で、「きれい事では子どもを守れない。草を掴んででもとにかく逃げなければ」と訴えた。校長はこれに従ったため、136人の全児童は助かった。津波はすぐに校舎を呑み込んだ。このふたつの事例は、大きな教訓を残している。あの「稲村の火」と共に、教材として広く子ども達、そして大人たちに示すべき時ではないか。

 

◇私が学院長を務める日本アカデミーの若い女性職員が、来月アフリカのカメルーンに出張する。現在、数名の留学生が来ているが、留学生受け入れの流れを発展させることが主目的。カメルーンといえば、赤道に近い国で、私の少年の頃は暗黒大陸のイメージがあった。私が愛読した山川惣治の「少年王者」の舞台はカメルーンの隣国ザイール、かつてのコンゴであった。時代が変わったのだ。アフリカはもはや暗黒大陸ではない。日本企業が大挙して開発に参加する時代である。今年8月、ナイロビで開かれたアフリカ開発会議では、日本の22の企業団体が参加した。インフラが整備される。しかし、車であふれるアフリカを想像したくない。

 

◇二つの国政選挙は予想通りの結果だった。東京の若狭氏と福岡の鳩山氏。どちらも注目の存在だった。一人は小池都知事との関係で、もう一人は鳩山家・鳩山邦夫の後継という点で。(読者に感謝)