人生意気に感ず「暗夜の六合を歩く。100キロ強歩に挑戦。新潟知事選と原発」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「暗夜の六合を歩く。100キロ強歩に挑戦。新潟知事選と原発」


◇最高の満月を見た。15日、午前0時過ぎに吾妻の六合に向かった。白根開善学校の100キロ強歩である。八ツ場の建設現場を過ぎる頃、満月は、黒い山の端をうっすらと浮き上がらせた。白砂川を北上し、道の駅六合に午前2時につく。ここで開善学校の迎えの人と3時に会う約束。私はここに車を置き、開善学校からここまでの約16キロを歩く予定であった。約1時間寝た。外は3度、迎えの車に乗って尻焼温泉に出て、断崖のわき腹をえぐるような細い道を進む。白い湯気がうっすらと昇っている。上を見てはっとした。見たこともない大きな満月である。樹間から黒い山並みの上に半ば顔を見せた光景はおとぎの国のようだ。開善学校に近づくにつれ月は山頂を離れ青い光を放って下界を照らしていた。外は0度。

 

 生徒は、午前4時に一斉にスタート。腰につけた熊除けのベルがガランガランと響く。先導者が前方で、時々ドカーンと爆竹を鳴らす。今年は熊の出没が異常に多い。空を見上げると、天の川がはっとする程美しい。晴天と寒気等の好条件に恵まれた。5時を過ぎる頃、前方の東の山の端が白くなってきた。白砂渓谷に出て、流れに沿って下ると、私の小説に登場する湯川、荷受場に至る。草津に通じる国道292号に出て、6時過ぎ、道の駅六合に着く。16.58キロを支えた私の脚は健在で、来月3日の「ぐんまマラソン」10キロの前哨戦の役割を果たした。車で下ると、赤岩の辺り、一人の少女が黙々と歩いている。窓を開けて「頑張れ」と声を掛けると、にっこりした笑顔が返ってきた。

 

◇原発再稼働反対派勝利に驚く。新潟知事選は、まさかの結果となった。鹿児島知事選に続く原発異変。7月、川内原発の一時停止を求める三田園氏が当然し、原発反対派を勇気付けていた。今回の新潟県の動きは、今後原発反対の世論形成に影響を与えるに違いない。安倍政権に大きな痛手となる。

 

 米山新知事は「皆さんの命と暮らしを守れない現状では再稼働を認めない」と明言した。田中角栄は天国でこの結果をどう見ているか興味がわく、田中眞紀子も影響力を示すことが出来なかった。新潟は地震県である。多くの有権者は、まだ収束していない福島第一原発事故と多発する県内地震状況を判断材料にしたことは間違いない。この結果を群馬県民は重く受け止めねばならない。刈羽は越後山脈を隔てて近い。群馬は実質的に原発県なのだ。(読者に感謝)