人生意気に感ず「短大で人生を語る。二つのマラソンと強歩。八ツ場と重監房」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「短大で人生を語る。二つのマラソンと強歩。八ツ場と重監房」

◇昨日、ある短大で講演した。自分の人生を語れという注文。孫のような若者を前に改めて時代の変化と自分が長い人生の道のりを歩いたことを感じた。私の人生の時代背景も語り激動の昭和史の一端を彼らの胸に刻みたいという思いがあった。

 

「私の生まれは、昭和15年1940年で、翌年太平洋戦争が始まりました。昭和20年8月の前橋大空襲をよく覚えています」

 

 こんな切り口で語り始め、「前橋の一番熱い日」という紙芝居を演じた。去る8月5日、数百人の留学生に話したことで、目の前の学生たちは興味を示していた。

 

「私は間もなく76歳ですが、現役の人生の闘士です。あの空襲の後、赤城山に開墾生活に入りました。高校は定時制で働きながら英語のリーダーを暗記し、山谷のドヤ街から受験し東大に入りました」

 

 元東大総長林健太郎先生との出会いも語った。初めて県議選に挑戦した時、先生が県民会館の集会に手弁当で駆け付け、歴史を活かした政治家になれと励ましてくれた光景が鮮やかに胸に甦っていた。

 

「昨年、7期の県会議員を引退し、今、新しい人生です。人生は何度でも新しい心で挑戦するものです」と訴えた。

 

◇毎日が矢のように過ぎる。昨日は「紀の会」研修ツアーの打ち合わせをした。16日40人の会員と、八ツ場、草津の重監房、鎌原観音堂を巡る。朝8時半の出発だが、私は前日、白根開善学校の「百キロ強歩」に参加する。午前4時にスタートして約20キロ歩く予定である。10月27日は警察マラソンに出て、翌11月3日はぐんまマラソンで10キロを走る。今年は節制に努め、体重を5キロ減らしたため日常の動作が軽い。健康診断では血糖その他の数値がよくなっていた。先日のダマスカスの少女ハナンさんの言葉が私の血をかき立てる。「日本は広島と長崎で壊滅したのに立ち上がり別の形の戦いで世界でもトップの国になりました。私は勇気をもらいました」

実はこのハナンさんのことを短大でも紹介した。ハナンさんは今月29日の「ふるさと塾」に登場する。

 

◇「ちきしょう」と心に叫びコンプレックスと闘いながら走った私の人生はいよいよ本番なのだ。立ちはだかる高齢の巨峰には、認知症、脳こそくなどの怪物が待つだろう。(読者に感謝)