人生意気に感ず「国会総立ちの異様。世紀のタイトルマッチはクリントン。世界カルタ大会」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「国会総立ちの異様。世紀のタイトルマッチはクリントン。世界カルタ大会」

◇安倍首相の演説中、異様な光景があった。一斉に立ち上がって拍手をする自民党議員たちだ。首相の演説の自衛隊員の役割を讃え励ます場面。私は、あらかじめ予定し申し合わせてあったのかと思った。それ程整備されたような一斉起立だったのだ。

 

 計画的でなかったことが分かり二度驚く。小泉進次郎氏も「僕もつい立った。おかしいですよね」と語る。何がおかしいか。国権の最高機関に関わる人々も群集心理に動かされるということだ。特に感動的でもないことに、雰囲気にのって行動する。軽いのではないか。国家の重大事に関しても、大勢に従ってしまうということではないのか。

 

◇クリントン対トランプの第一回テレビ討論を見た。全米で一億人超の人が見たというから驚きだ。全米が、いや全世界が一つの劇場になってしまった。早速、どっちが勝ったということが話題になって、かつてアリとかタイソンが登場したヘビー級のボクシングの試合のようだ。

 

 それは、兎も角として、CNNの調査ではクリントンが勝ったと答えた人は62%なにに対し、トランプは27%だった。テレビ決戦は3回行われ、次は10月9日と19日である。11月8日の投票に向けて大きなうねりが出来ていく。

 

◇今月のふるさと塾は、アメリカの大統領選がテーマである。アメリカの大統領選を見ればアメリカの歴史が分かる。そして、世界の歴史が分かる。リンカーンと奴隷制度、世界大恐慌とルーズベルト、原爆投下とトルーマン、核戦争の寸前までいったキューバ危機とケネディなどなど。

 

◇今、全世界で大衆迎合型の政治が顕著になっている。目先の利益、自国中心の考えが大衆を動かし、その流れを利用し人気取りを狙う政治家の台頭だ。移民の排斥はその象徴である。衆愚政治への恐れは民主主義の危機である。人間の心理は本質的には変わらないのだから、人間が作り出す歴史も同じことが起きる。歴史は繰り返すのだ。窮地に陥ればパニックになって、ヒトラーを生み出すのが人間の世界である。

 

◇昨日、各国留学生32チームのカルタ大会があり、大会実行委員長として関わった。じっと狙って「はいっ」と手を伸ばす。喜々とした動きは日本の文化を呼吸する姿。オリンピックに合わせ、グリーンドームで世界大会を行う。(読者に感謝)