人生意気に感ず「福島ダム底のセシウム。群馬は。セシウムの恐さ。警察マラソンに」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「福島ダム底のセシウム。群馬は。セシウムの恐さ。警察マラソンに」


◇ダムの湖底に高濃度の放射性セシウムがたまり続けていることが分かった。福島第一原発周辺の10のダムの調査結果である。環境省は、ダムにそのままにしておくのが最善策と言っている。いかにも無責任な対応ではないか。ダムが壊れたらどうするのか。ダムの湖底に放射性物質があるということで風評被害の原因になる可能性がある。専門家は、「ダムは放射性物質を厳重に保管する構造物ではない」と言っている。除去する現実的な方法がないというのなら、それ自体、原発が人類と共存することが難しいことを物語る。

 

◇赤城の大沼の湖底も同じことが言えるのではないか。福島の場合、周辺の森林からに流入したとされる。それならば、赤城も同様ではないか。森林は除染がなされていない。放射性セシウムの半減期は30年と長い。原発のことをトイレのない高級マンションと批判する人がいる。福島のダムも赤城の大沼も「トイレ」と化しているのか。

 

◇原発事故から5年以上経って、放射能の恐さが忘れられようとしている。しかし、福島の原発周辺では、未だ帰還困難区域、居住制限区域が広がっている。私たちは原発県でないということで、無関心となっているが、それは国民として無責任であるということだ。

 

 セシウムは水に溶けやすく動きやすい。セシウム汚染の恐ろしさを世界に示したのはチェルノブイリ原発事故だった。風に乗って何千キロも運ばれ、世界規模の汚染をもたらした。そして、空気、大地、水を汚した結果、膨大な量の食品に影響を与えた。セシウムの集まりやすいミルク、チーズ、肉類、果実、きのこなどに特に高い汚染値が計測され、食品の輸入の規制や食用の禁止に及んで一時は世界的パニック状態をもたらした。

 

このチェルノブイリの再現が福島第一原発の事故であった。今回のダム底のセシウム問題もこのようなセシウムの恐さを踏まえて考えられねばならない。

 

◇県議会が始まっている。私が現職の時はよく原発事故を扱った。群馬は原発がない県ということで安全神話に胡坐をかいているが、県の境界線の内側にないというだけのことではないか。新潟県刈羽の原発とは直線で100キロ余り。実質には原発県である。

 

◇来月27日、恒例の警察マラソンに出る。県会議員チームの一員として。体重減の成果はいかに。(読者に感謝)