人生意気に感ず「北の核実験の脅威。高畑氏の不起訴は何を」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「北の核実験の脅威。高畑氏の不起訴は何を」


◇10日、各紙の一面に北の核実験の記事が躍った。北朝鮮の意図は全く分からない。世界中の轟々たる非難は馬耳東風なのか。冷静な戦略なのか。追い詰められたあがきなのか。飢えた国民はどう受け止めているのか。中国の無法に対して世界が何も出来ないことを見て、国連の非難決議をなめているのか。

 

 日本は隣国だが、日本以上に危機を感じているのは韓国である。同じ民族だからと言って決して安心出来ることはない。私は板門店の緊張を体験し、瞬時に大量の兵士を送り込める秘密のトンネルの凄さを見た。北が原爆を進めるなら韓国も、という意見が現実に存在する。そして、日本にも防衛のために9条の下でも原爆は可能という考えが頭をもたげつつある。戦後71年、平和ぼけしたと言われる日本に、現実の戦争の危機が迫る。「戦争は嫌」、そんなことは当たり前であって、どうやって嫌な戦争を抑止するかだ。

 

◇高畑裕太「さん」に紙面が変わった。強姦致傷は、無期懲役または5年以上の懲役とマスコミは一斉に大きく報じた。強姦は親告罪だが、致傷となれば非親告罪なのだ。示談が成立したから不起訴とは納得できない。

 

 強姦罪は微妙な犯罪である。魂を切り裂く犯罪であるが和姦との境は非常に難しい。だから被害者は微にのり細にわたり尋ねられる。きちんとした調書を作らないと公判で覆されるからだ。

 

 今回はどうだったのか。警察や検察はそれ程甘くない。私見だが、強姦致傷で公判を維持する実態がなかったのではないか。高畑氏の弁護人の説明を読んだが、断定を避け微妙な表現で終始している。曰く、「強姦致傷罪は告訴がなくとも起訴できる重大犯罪であり、お金を払えば勘弁してもらえるなどという簡単なものではありません」、「高畑さんの方では合意があるものと思っていた可能性が高く逮捕時報道にあるような電話で部屋に歯ブラシを持って来てと呼びつけていきなり引きずり込んだなどという事実はなかったと考えております」等。

 

 報道によれば500万円から1000万円程の金で示談したという。被害者としての意志を貫くなら一円たりとも受け取るべきではない。金をもらう所に志の低さを疑われても仕方ない点がある。今回の事件は残念である。(読者に感謝)