人生意気に感ず「北方四島は。シベリアを振り返る。パラリンピックよ」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「北方四島は。シベリアを振り返る。パラリンピックよ」


◇ロシアとの関係がにわかに注目され出した。北方四島、シベリアでの経済協力などに関して大きな動きがありそうだ。安倍首相は2日、ウラジオストクでプーチンと会談した。12月15日にはプーチンが来日し、首相の地元山口県長門市で会談する。北方四島は本当に動くのか。

 ロシアは恐い国、信頼も出来ない国というイメージが定着している。それは、北の果ての寒い国ということがベースになって、シベリア強制抑留などが思い出されるからだ。最近の国を挙げてのドーピングの事実は、目的のためには手段を選ばぬ国というイメージを強くさせた。

◇ウラジオストクで定期的に日露の首相が会談するという。ウラジオストクとは東を治めるという意。シベリア鉄道の終点で、日本海に面した経済上、軍事上ロシアにとって非常に重要な都市である。現在、ロシアの経済は行き詰っており、シベリアの経済発展には国運を賭けた重要性がある。それは、日本の協力にかかっているといえる。プーチンは国際的にはともかく、ロシア国内では熱狂的な人気を持つ。プーチンと安倍、両者は馬が合いそうだ。もとより、冷徹な戦略が合わなければ話にならぬことであるが。

 私は、平成16年(2004)、シベリアの中心都市ハバロフスクを訪ねた。個人レベルで見る限り、対日感情が極めて良いのに驚いた。若い人は、第二次世界大戦のこと、その中で起きたシベリア強制抑留の出来事など、ほとんど知らない。政治は国に任せきりという全体主義国家の、これが実態かと思った。経済的に無限の可能性を秘めているシベリア。その発展は、日本の経済力、科学技術にかかっている。シベリアが太平洋に向けて発展しようとするとき、目の前に立ちはだかるのが日本列島なのだ。それは、中国とて同じ。日本は、アジアと世界のキーポイントを握っているのだ。私は平和憲法を堅持しながら自国を守るに足る力を持たねばならないと考える。

 日本は世界史的に見て、非情に重要な立場、そして非常に困難な状況に置かれている。甘い理想だけで国際社会を乗り切れないことは歴史が教えているところである。

◇間もなく始まるパラリンピックは、障害者の窮極の可能性を示すものとして、正に人類の真の祭典である。オリンピックは、マスコミがはしゃぎ過ぎた。パラリンピックにふさわしい報道をしてほしい。(読者に感謝)