人生意気に感ず「五輪と国の姿。北朝鮮、ロシア、中国。東京五輪の課題。台風9号は」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「五輪と国の姿。北朝鮮、ロシア、中国。東京五輪の課題。台風9号は」

◇熱狂のリオ五輪が幕を閉じた。スポーツとは何か、国家とは何か、民族とは何か。これらを深く突きつけた大会だった。ブラジルが舞台というので、私は特別な思いで観た。


 北朝鮮、ロシア、中国などでは、オリンピックは恐い舞台であるらしい。国威発揚が至上命令で、そのためには何でもありである。ロシアは、国を挙げてのドーピングをやっていた。大きな罰を受けたが懲りた風はない。


◇金正恩は、連戦連勝し5個以上の「金」をと厳命したが、女子重量上げの1個のみだった。オリンピック責任者や選手たちは粛清を恐れているだろう。スポーツはその国の文化である。国民を飢えさせている国に真のスポーツは育たない。


 ロシアでは、この大会で体罰事件が発生した。女子レスリングで敗れた選手に対し、ロシアのレスリング協会長は、わいせつな言葉を浴びせ顔を殴ったという。信じられない。女子選手は「公衆の面前で辱められた。こうしたことを阻止したい」と訴えている。


 今回、スポーツが国の政治体制と深く関わっていることが示された。総じて民主主義の国ではドーピングもなく、スポーツは国民のものになっている。北朝鮮、ロシア、中国など全体主義の国ではスポーツとオリンピックは強い国策の下で行われ、国民が楽しむものとはほど遠いようだ。


◇次は東京である。小池知事は、「伝統と革新が交差した日本の独特の文化を世界に知って欲しい」と抱負を語った。気温はもっと熱くある。テロはもっと深刻になる。巨大地震が迫る。そんな中で、安心安全な五輪が求められる。日本の文化度、真の国力に世界の注目が集まる。サムライ日本の出番である。


◇台風9号が東日本を直撃した。隣県栃木でも「こんな酷い水は生まれて初めての経験」と人々は呆然としている。1時間に100ミリを超える雨量が常態化するようになった。


 東京が災害に弱いということが明らかになった。こんな程度の台風でも大混乱なのだ。今後、台風は増々巨大化する。地下街、広く広がる0メートル地帯はどうなるか。更に怖いのは首都直下型巨大地震である。関東大震災は大正12年(1923)であった。あれから93年。サイクルの期は到達している。「東日本」の影響もあるし、様々な予兆が起きている。私たちは正に累卵の危うきにあるのだ。(読者に感謝)