人生意気に感ず「百合子は日本を変える。地方議会の実態。千代の油断。トランプ失脚」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「百合子は日本を変える。地方議会の実態。千代の油断。トランプ失脚」

◇小池百合子新知事の記者会見を見た。一夜を境に正に天地の差が生じていた。前日まで必死で一票を求めていた一介の候補者が、大東京の知事として千人近い都職員に迎えられ、何百人の記者を前に抱負を語る。これこそ民主主義の真の姿であった。


 新知事の応答は歯切れがよく、語る内容も適切であった。私はそれを見て、選挙戦終盤の状況を思い出していた。池袋駅前の広場は聴衆で埋め尽くされ、押し寄せる大海のようであった。あの光景を見て私は、小池陣営の勝利を確信した。


 民主主義の欠陥がよく言われる。衆愚政治のような実態が至る所で現われているからだ、しかし、今回の都知事選は候補者がよければ良い選挙が行われるという好例を示した。小池、増田両候補とも訴える言葉もよく、地に足をつけた戦い振りであった。


◇初の女性都知事は好スタートを切った。あとは都議会である。地方議会の形骸化が指摘されて久しい。知事も議会も選挙によって選ばれる二元代表制なのに、どこの自治体でも知事の力が余りに大きく、議会の存在感が薄い。昨日の小池知事が都議会を訪ねた時、「一輪車にならないように」という表現が見られた。


 東京都の抱える問題は余りに多く深刻である。都の行政は全国の自治体に大きな影響を与える。リオ五輪の開催と重なったことも不思議な位だ。久しぶりに日本人の心に大きな光がさそうとしている。


◇千代の富士が61歳で亡くなった。すい臓がんだという。あんな超人の肉体があっけなくがんに破れるとは信じられない。ウルフの愛称で人気を集めた。亡くなった後、まちの人々は「イケメンだった」と振り返っていた。ぬかったとしか思えない。こんなに医学が発達しているのに。2人に1人ががんになる時代。がんは今や一般病で、かつてほど恐怖の存在ではなくなった。それでも、がんは恐いのだ。千代の死は、改めて国民にこのことを教えた。


◇トランプが馬脚を露しつつある。イスラム教徒に対する差別発言を指摘され大統領の資質を疑われていたが、今度は若い頃の数度にわたる兵役逃れが問題となっている。この問題は深刻なのだ。あのケネディ大統領が太平洋戦争で戦って海に投げ出された話しは有名である。(読者に感謝)