人生意気に感ず「天皇の生前退位。象徴は日本の文化。都知事選スタート。中国の醜態」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「天皇の生前退位。象徴は日本の文化。都知事選スタート。中国の醜態」

◇すごいニュースだ。「天皇が生前退位の意向を示された」と報道され、宮内庁は13日深夜、「そうした事実はない」と否定。14日の各紙は一面で「生前退位」を報じている。天皇は政治的発言をされない建前だから、宮内庁の深夜の記者会見と慌て振りが分かる。


 天皇は82歳になられ「行事の時に間違えることもありました」と自ら語っておられた。人間天皇の自由意志を尊重すべきだ。日本国憲法は「象徴天皇と国民主権」で始まり、その地位は皇室典範によると続く。


 天皇は日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は主権の存する日本国民の総意に基づく(第一条)。皇位は世襲のものであって、国会の議決した皇室典範の定めるところによりこれを継承する(第二条)。皇室典範第四条は天皇が崩じた時は皇嗣が直ちに即位すると定める。つまり法律は生前退位を認めないのである。天皇の御意志は尊重すべきだから、国会は皇室典範を改正すべきだ。恐らく反対はないはずだ。


 天皇が「日本国」及び「日本国民統合」の象徴であることは長い歴史が示す事実であり、それは、敗戦時の混乱をよく乗り切ったことに現われている。天皇の制度は日本文化の象徴なのである。


◇今日、都知事選がスタートする。昨日、宇都宮、小池、鳥越、増田4氏の共同記者会見があった。宇都宮健児氏は、その後出馬を断念したから、結局3名で選挙戦は行われる。参院選の余韻が漂う中の戦いである。手堅い感じは増田寛也氏、サプライズの要素は小池百合子氏と鳥越俊太郎氏にある。イギリスで女性党首が新首相に就任し、米国ではクリントンが米国初の女性大統領になりそうだ。女性の時代ということもあり、このような状況は小池百合子にとっても追い風になるのだろうか。


◇仲裁裁判に関する中国の態度は、国際的信用を大きく損なうものだ。負けることを予想して仲裁裁判所長に個別的接触を図っていたという。中国は安保理常任理事国なのに、国連海洋法に違反するとした裁定を無視するというのだから、法治国を口にする資格はない。裁定は、中国の主張に歴史的根拠はないと判示した。中国は過去二千年の歴史を主張しようとした。そんなに遡ることが認められるなら、沖縄さえ俺のものという理屈が通るかも知れない。フィリピンに「チェグジット」、南シナ海から出て行けの新造語が広がっている。(読者に感謝)