人生意気に感ず「テロ、日本人の犠牲。元警官と診療報酬詐欺。沖縄ハンセン病」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「テロ、日本人の犠牲。元警官と診療報酬詐欺。沖縄ハンセン病」

◇国際協力の舞台で活躍する7人の日本人がテロの犠牲になった。強い怒りと深い悲しみがこみ上げる。スカイツリーが白一色になって追悼の意を現している。6日午前0時まで毎晩続けるという。日本人の心に刻む追悼の色は永遠に消えない。


 私は、日本人は利己的で内向きで海外に出ないと批判してきた。そういう風潮の中で途上国のために情熱を注ぐ人たちが、こともあろうにテロの犠牲になった。ラマダンの期間は要注意と言われていたが現実になった。


 ラマダンは断食月である。イスラム教徒は1か月夜明けから日没まで空腹に耐える。その真の意味は、空腹の苦しみを共有し貧しい人々に思いを馳せることだ。「IS」はこれを悪用しテロへの協力を呼び掛けている。テロの発生地は、ほぼ地球的規模である。この勢いは、イスラム教徒の心の中に広がっている。「IS」は、十字軍と表現している。


 十字軍とは11世紀末から13世紀にかけローマ法王の呼びかけで西欧キリスト教徒が起こした異教徒討伐軍である。時代錯誤も甚だしいが、西欧文明とイスラム文明との間には十字軍以来の価値観の対立があるのは確かだ。この価値観の対立に加え、現代社会では堪え難い諸矛盾が世界を覆っている。世界の歴史上、例のない型の第三次世界大戦といえる。日本で大規模テロが発生する危機は迫っていると見なければならない。それは巨大地震に劣らぬ恐怖で近づいている。


◇元警察官のやり切れない事件が起きた。やり切れないというのは、診療報酬詐欺と「警察官」という二つの要素が結びついているから。


 大阪市の歯科医院が診療報酬詐欺事件を起こした。これに付け込んだ元大阪府警巡査部長が医院の乗っ取りを計った。詐取した診療報酬を取り合う騒ぎから110番され、府警の捜査がスタートしたというから呆れたものだ。捜査幹部は、示しをつけるためOBが関与した事件の実態を徹底的に解明すると決意を語っている。警察、医療界両方に対する鉄槌になるだろう。


◇先日、白根開善学校で、ハンセン病元患者の藤田三四郎さんに会った。5日のニュースは沖縄のハンセン病元患者の姿を伝えた。沖縄戦でハンセンはうつるというので強制収容された。定員の倍を超す人々が押し込められ人々は必死で穴を掘ったという。無知が偏見を生む。偏見は今も残る。今月のふるさと塾は沖縄戦である。(読者に感謝)