人生意気に感ず「参院選告示。日本はどこに。炉心溶融の悪夢。異常な雨は」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「参院選告示。日本はどこに。炉心溶融の悪夢。異常な雨は」

◇昨日、参院選が公示された。私は午後6時、JA農協ビルの集会に参加。中曽根さんの選対顧問である。かなりの渋滞で5分遅れで登壇。中曽根さんは、6期目に挑戦する。一期6年だから、長い政治生活である。壇上には佐田玄一郎氏の姿はなかった。注目されたのは、高崎経済大の男女2人の学生が登壇し、発言したことだ。18歳選挙権を象徴する姿である。


 今回の選挙の特色の一つは、共産党と手を組んだ野党共闘の姿。一般国民の目には、理念が違うのに選挙で協力し合うのは、なりふりかまわぬご都合主義に映る。選挙は民主主義の基盤なのにこれでよいのか。選挙期間は18日で長い。この間、マスコミは連日、様々な状況を取り上げ、あらゆる論点を紹介するから、国を挙げての壮大な学習の機会が展開されることになる。特に新たに選挙権を得た若者たちにとっては、1要を生かすための学習の場となる。


◇炉心溶融という最悪の事態が起きていたこと、それを東電が隠していたこと、これは極めて重大だ。福島第一原発事故直後、もし「炉心溶融」が起きたら、ということが深刻に懸念された。それは、冷却に失敗すると「燃料棒は2千度以上になり、燃料ペレット自体が溶け、大量の放射性物質が漏れ、また溶けた燃料が落下し、圧力容器に穴があく危険がある」と指摘されていたのだ。溶けた燃料はどこまでも深く貫いていく恐怖が語られていた。この恐怖ゆえに、「炉心溶融」の語を使わないようにと、上から指示がなされたのだ。


 事故から5年以上経って、人々の意識は薄らいでいる。あの時、この事態が発覚したら、もっと大騒ぎになったに違いない。原発事故は、「天災でなく人災だ」と強く非難し、国及び東電は信用できないことを強調した国会事故調査委員会の報告書を裏付ける事態である。その悪夢が遠ざかり、息を呑むような出来事が頻発する中で、「炉心溶融」も流されていく。


◇九州の豪雨は唯事ではない。降り始めてからの総雨量は600ミリを超えるところがあるという。これは、くまなく60センチの高さの水が地上に落ち、低い所に集中することを意味する。知人の学者は言った。「赤道付近の海底で膨大なマントルが噴出している。これが海面温度を上昇させ、上昇気流をつくり、途方もない台風を生む」と。狂い出した地球はどうなるのか。ノアの箱舟のようなことが起きるのか。(読者に感謝)