人生意気に感ず「ロシア陸上の五輪不可。18歳選挙権と地方の役割」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ロシア陸上の五輪不可。18歳選挙権と地方の役割」

◇ロシア陸上がチームとして五輪に出場出来ないことになった。「とうとう」と同時に「当然だ」の思いである。ロシアの組織的なドーピングが明らかになった時、衝撃が世界を走った。目的のために手段を選ばぬ姿は、私の中ではシベリア強制抑留などの恐いロシアと重なる。国威発揚の狙いが国威失墜の結果となった。


 五輪は平和の祭典であり、スポーツの祭典である。ロシアの違反行為は根深く、「文化」となっていると言われる。スポーツは教育の重要な柱だから、ドーピングが放置されることがあれば世界の教育が揺らぐ。世界陸連の断固とした決断は、世界のスポーツのためのぎりぎりの一線を守ることになる。


 多くの留学生が日本は礼節の国と見ている。礼節はルールを守ることであり、心の問題である。リオ五輪の次は東京五輪。日本の礼節を示さねばならない。


 それにしてもリオ五輪は大変だ。主催市は財政上の非常事態を宣言し、テロの陰が忍び寄る。日本は東京五輪の序曲として備えねばならない。


◇18歳選挙権がいよいよ実現に。改正公選挙法は19日午前0時に施行となった。「国の政治に関わる権利を持てて嬉しい」と語る高校生の表情がキラキラと輝いて見えた。


 新しい権利の素晴らしさとその意義をしっかり理解させれば彼らの表情はもっと輝くに違いない。それは、教育の役割であるが、これまでに教育界は十分それを果たさなかった。教育界の慌てた姿と選管の戸惑いが見える。


 かつて、戦前は長く制限選挙の時代が続いた。普通選挙法は1925(大正14)年に実現したが選挙権を得たのは25歳以上の男子だった。20歳以上の男女が選挙権を得たのは戦後の日本国憲法の下に於いてである。社会が進歩し、若者が生き生きと社会を支える時代となった。18歳選挙権は社会の進歩に合わせたものであり、民主主義の進歩である。


 この動きを支えて実りあるものにするのは地方の役割。自治体の判断で人の集まりやすい場所に「共通投票所」を設置出来る。期日前投票の投票時間も自治体の裁量で、現行より最大2時間拡大出来る。時代を開くための球が地方に向けて投げられた。地方はそれをしっかりと受け止めなければならない。(読者に感謝)