人生意気に感ず「アメリカは衆愚政治の国か。北方領土。おとぎの国北朝鮮。イスラム教徒がロンドン市長 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「アメリカは衆愚政治の国か。北方領土。おとぎの国北朝鮮。イスラム教徒がロンドン市長

◇日中、日露、日米の関係がダイナミックに動いている。私たちは、今、世界史の激しい奔流の中にいる。地方の政治も私たちの存在もこの流れにもまれている。地方の議会はどのように対応しているのか。教育は何を子どもたちに教えているのか。18歳選挙を前にして、若者たちは何を考えているのか。

 アメリカでは、遂に大統領選でトランプとクリントンが争う形が決定的となった。アメリカの民主主義は衆愚政治なのか本物なのか。トランプはヒットラーの亡霊なのか。歴史は繰り返す。それは同じ人間の営みとして当然ともいえるのだ。ヒラリーの悲壮な姿は、アメリカが新たな生みの苦しみに直面していることを物語る。

◇安倍首相がプーチンとの直接対話で、北方領土を話し合うことになった。戦後70年間北方領土は不当に奪われたままだ。悔しい思いでこの問題を見詰めてきた。ソ連が崩壊し、シベリアも変わろうとしている。凍土の世界が熱く動き出した。シベリア強制抑留は未だ解決していない。体験者の多くはこの世を去ろうとしている。北方四島のことは、安倍首相の下で現実的な解決をして欲しいものだ。四島が遠ざかっていくのをもどかしく見ているのは辛い。

◇北朝鮮が久しぶりに党大会を行って国家の大勢を整えようとしている。私にはおとぎの国に見える。世界史の流れに逆行し、凶器を振りかざし、国民を飢えさせている。しかし、それは、極めて現実な隣国の出来事なのだ。多くの日本人が拉致されたままだ。繰り返される核実験は、我が国の喉元に突きつけられた匕首(あいくち)に他ならない。金日成、金正日、金正恩。3代長く続く王朝の戴冠式が行われている。崩壊が間近いと言われながら倒れない、綱渡りの犯罪国家。こういう隣国と対峙しなければならないのが日本が置かれた現実なのだ。だから日本は理想論だけでは生きられない。しかし、理想は本質に於いて貫かねばならない。ここに憲法改正問題の難しさがある。

◇ISの恐怖が渦巻きイスラム国への偏見が加速する世界でロンドン市長にイスラム教徒の2世・カーン氏が選ばれた。非富裕層の出。移民の子で低所得者向けの公営住宅で育った。鮮やかな出世物語。時が時だけに民主主義の健在性が浮き上がるようだ。人類は矛盾を抱えながらも進歩している。そう信じたい。(読者に感謝)