人生意気に感ず「死刑囚の告白、嬬恋村の恩返し。日本は試練の時」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「死刑囚の告白、嬬恋村の恩返し。日本は試練の時」

◇前橋市の三俣事件の死刑囚が別の殺人事件を告白した。その死体が神奈川県の山中で発見された。三俣町のスナックの暴力団抗争事件は、私が県議時代の重要凶悪事件である。平成15年1月の深夜。一般客3人が撃たれて死んだ。暴力団の恐怖は市民を恐怖に陥れた。公営住宅に暴力団が住んでいることを放置することは出来ない。私は、県営住宅から暴力団を排除するための条例変更に全力を注いだ。孤軍奮闘の感があったが、県警の強い協力があり、条例は平成19年の6月議会で改正された。議員提案の暴力団排除条例としては全国初。当時の文教治安委員長の平田議員は委員長報告で中村紀雄議員提案による画期的な条例案として説明した。

 矢野死刑囚が関与した殺人は他にもあるという。殺人を何とも思わぬ暴力団。日本列島にはいたるところに死体が埋められているのでは。暴力団の存在を法で禁じない日本は世界に冠たる法治国といえるのか。山口組、神戸山口組の対立抗争が激化している。

◇14日以来、今日に至ってもまだ、激しい地震は続く。九州の地下では、たぎるマグマが狂乱状態にあるのか。効果的な救助の在り方として、各自治体との連携がある。この点で注目すべきは江戸時代の例である。熊本の細川藩は幕府に命ぜられて、膨大な金を浅間の大噴火で苦しむ吾妻地方などに提供した。

 平成3年7月3日の長崎新聞には嬬恋村から島原市役所にキャベツ10トンが寄贈された記事が載った。島原の雲仙普賢岳火山で多くの被害が出た。当時の村田村長は「昔九州から援助して頂いた」と天明の恩返しを伝えた。心温まる話で、今、九州の大災害の光景を前にして噛み締める。東日本大震災の時は、私は現職県議だったので群馬県の動きを身近に見ていた。多くの県職員が派遣されていって真剣だった。現市長の山本龍氏も同僚県議であったが、持ち前の正義感と並はずれた行動力で草津の温泉を運んだりして必死だった。

◇熊本県はボランティアの受け入れを始めた。ボランティアと言えば、阪神淡路大震災。社会のことに無関心と批判されていた若者が中心に、一年間に延べ130万人を超える人々がボランティア活動に参加し、ボランティア時代の幕開けとなった。大震災は天の戒めであり試練である。「東日本」「九州」これらの試練は日本をどう変えるか。(読者に感謝)