人生意気に感ず「中国情報の後援会で。米中と日本。原発と原爆は同根」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「中国情報の後援会で。米中と日本。原発と原爆は同根」

◇8日、県庁のビジターセンターで上海事務所の講演会が。題は、「上海事務所の取組と最新中国情報。冒頭私は、共催団体・群馬県日中友好協会会長として次のように話した。「戦略的互恵関係は表面的であったり、駆け引きを目的としたものであってはなりません。特に中国との間には長い歴史的関係があり、これを踏まえて現在の関係を重視しなければなりません。そのために必要なことは正しい情報です」

 土屋真志氏の映像を使った話し方は、私がいつも行っているのと同様である。簡潔で、世界の経済都市上海を中心とした中国の最新情報をよく伝えていた。

 私は土屋氏の話を聞きながら、米中両超大国の動きを比較して連想した。双方に人類と民族の壮大なドラマがある。そして、その間に位置する日本の役割は極めて重要であると改めて思った。

◇日本には、両大国に劣らぬ素晴らしい歴史と文化がある。日本が現在、世界から高く評価され信頼される所以は、祖先が積み重ねてきたこの歴史と文化である。時代の変化は息を呑む程だが、変化に流されてはならない。この国を繋ぎ止める基盤は憲法である。国会で憲法改正が議論されているが、内閣及び自民党の国会議員が現憲法に対して理解が薄いという感があるのは残念だ。

◇中国は広大な国土に多くの民族を抱える。人権を抑制する現在の一党独裁は極めて強国に見えるが永久不変では有り得ない。中国の友人は、明も清も倒れたと語っていた。

 一方のアメリカは大統領制の危うさを感じさせている。大衆の熱狂によってヒトラーのような人物が現われる可能性がある。日本の議院内閣制は、比較して、安全な制度ではないか。

◇「3・11」が近づいた。巨大な津波にのみ込まれる人々と街の光景をテレビは伝える。千年に一度の歴史的瞬間に遭遇したのだと痛感する。放射能汚染のために人々が去った広大なところは死の街と化し野生動物が主人となっている。福島第一原発は日本民族として初めての体験に違いないが、放射能被害としては「広島」、「長崎」と共通するものだ。しかし、人々は、両者を結びつけて考えることをしない。素晴らしい未来を築けるかどうかは、70年隔たった2つの出来事を乗り越えられるか否かにかかっている。(読者に感謝)