人生意気に感ず「ヒトラーの優生学思想と全体主義。日本も断種。サッカー最後の根性」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ヒトラーの優生学思想と全体主義。日本も断種。サッカー最後の根性」

◇30日の夕方。車を走らせながらラジオの解説に思わず聞き入った。ヒトラーの思想の本質的なところだ。600万人のユダヤ人虐殺は誰でも知っているが、それ以外の20万人の障害者を殺した事実は余り知られていない。それは障害者の「断種」から始まった。優秀な強い民族をつくり、国家の生き残りと繁栄を図る上で、精神的障害者、知的障害者は妨げになる。子孫をつくらないために「断種」を行い、更に徹底させるためにこの世から抹殺する。そのための医師が集められ、有効な殺し方が研究された。医師たちの組織は100人を超える者で、判断された人はガス室で殺された。やがてこれがユダヤ人大量虐殺の出発点となる。

 これに公然と、断固して反対した牧師がいた。「障害者など非生産的な人間を不要とするなら病人や年老いた人を全て殺すことが許されることになる」。牧師の説教は、秘密警察の監視にも拘わらず全ドイツに広まった。ラジオは次のように結んでいた。「何ごとにも前触れがある。それは弱いところに現れる」と。それを見逃さず勇気をもって発言することが必要と言いたいのだ。

◇日本にも同じようなことがあった。ハンセン病(癩)の扱いである。「断種」が事実上強制された。ドイツと三国同盟を結び無謀な戦争に突入する日本にとって、ハンセン(癩)は聖戦の妨げ、国辱とされたのである。ここには、国家の在り方の問題として個人主義と全体主義の対立がある。個人主義は個人を尊重する、つまり人間を尊重することでこれは民主主義の大前提。全体主義は先ず国家。全体の存立を優先させる。ナチス、かつての日本、そして現在の北朝鮮、中国、ロシアなどだ。

◇サッカーの対韓国戦は、2点先行されていたが最後の瞬間に跳ね返し、3対2で勝利した。全勝でリオに出場する。監督は「不可能はない」、「これで日本を明るい国にしていきたい」と語った。スポーツの効果は測り知れない。かつては野球中心だったが、サッカー、ラグビーと、若者が観客と一体となって燃えるスポーツが盛り上がっている。スポーツに参加しない子どもたちの心と体をいかにつくるかが最大の課題。スポーツを教育の重要な一環と、しっかり把えることが教育の使命である。部活がスポーツ嫌いを作りだしているという声が絶えない。(読者に感謝)