人生意気に感ず「中国の土砂崩れは国家の崩れ。五輪新案のコストに思う。留学生受入の理念」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「中国の土砂崩れは国家の崩れ。五輪新案のコストに思う。留学生受入の理念」

◇土砂崩れで不明者85人とは。中国広東省の出来事は正に人災であり、中国の行き詰った政治の断面を現しているようだ。深セン工業団地。高さ100mにも積まれた土砂が崩れ5階建ての建物が埋もれて見えなくなっているという。

 住民が危険性を指摘しても行政は対応じなかった。業者に工事を発注すれば癒着を攻撃されるというのだから呆れたものだ。それ程に癒着と汚職が広がって日常化しているということだろう。

◇先日、群馬県日中友好協会の理事会が開かれたが、私の友人でもある郭同慶氏は別のことで「中国は法治主義でなく人治主義だから」と発言していた。法治が相当進んでいるが人治の部分がまだまだ多いということなのであろう。人治で人が決める要素が大きければ情実や賄賂の入る余地が大きいということだ。

 中国の汚職は想像を超えるものらしい。習近平主席は血眼で撲滅を図っている。それは政争の具にもなっている。大物政治家が次々と粛正されていく。全ての公務員が戦々恐々。社会主義の国家は公務員の役割が大きいのだから、これでは国家が回っていかない。一説には、PM2・5などの大気汚染が改善されないのも役人が萎縮して労働意欲を失っているからだと言われる。

 折しも、温暖化による異常気象は増々加速している。この天災と国家的規模の構造的な人災が重なって、共産党の一党独裁は正に危機に瀕している。

◇やっと決まった。東京五輪・パラリンピックの国立競技場の計画案だ。混乱して大騒ぎで、大会組織委会長で元首相の森喜朗氏は工期が無理だと言っていた。採用されたA案は十分間に合うのだという。雨降って地固まるという感じ。あとは安全な五輪・パラリンピックを実現することに尽きる。

 驚くのはコストの変化。旧案は2651億円だったが、採用された案は、1490億円。その差、何と1161億円。しかも、新案は、法隆寺五重塔を想起される軒が重なった造りだという。大建造物というのは、設計者によってこんなにも差が出来るのかと驚く。他の建造物にも共通した問題とすれば、税の使い方として国民の信頼を揺るがすことになる。審査のやり方に問題があるのではないか。

◇私たちは今、アジアの留学生の受け入れ環境に力を入れている。文化とおもてなしの心を重視して。(読者に感謝)