人生意気に感ず「芳賀小の衝撃度。夕食会で日本を語る。元総社の映画祭」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「芳賀小の衝撃度。夕食会で日本を語る。元総社の映画祭」

◇23日、日中青少年書道展の初日、県庁ホールで開会式を済ませた後、芳賀小学校で書の交流授業が行われた。体育館では全校生が待っていて中国の生徒が一歩踏み入れると「ニーハオ、ニーハオ」の声が起きた。異国の少年少女が衝撃を与えている光景であった。好奇心こそ最大の教育効果を生む。

◇歓迎会の後、3つの教室に分かれて交流授業が行われた。皆で「感謝」の文字を書いた。10歳のトオ・リンフェイちゃんは、たちまちにして書き上げると、持参したパレットを取り出して、何と絵を描き始めた。「わあ、すげえ」まわりから声が上がる。「すごいって中国語で何て言うの」と男の子が私に問う。「ヘン・ハオだよ」と教えると「ヘンハオ、ヘンハオ」の声が響いた。少女の筆は藤の花房が幾本も下がる様を生み出し、最後に枝に止まる小鳥を巧みに描いた。驚いたことは、この少女、名刺を取り出したのだ。名刺には自身が描いた花鳥の絵が載っている。見事なプロ意識と言うべきか。天才少女は夕食会で将来の夢を聞かれて「画家になりたい」と語っていた。

◇眼下では、周りの光を映して利根川が静かに流れている。秋の夜の光景である。夕食会は川を臨むホテルの一角で行われた。中国の子どもたちに日本の印象と将来の夢を語ってもらった。「清潔で秩序がいい」、「一生懸命のもてなしに感動した、一生の宝にしたい」、「食事の時、いただきますと手を合わせることを教えてくれた」、「芳賀小の子ども、とても親切だった。これからも思っていきたい」等々新鮮な答えが聞かれた。天才少女トオ・リンフェイちゃんが将来画家になりたいと語ったのはこの場面のことである。

◇25日、授与式の後、正午から祝賀会が行われ、福田元総理夫人、村手副知事、中国大使館参事等、そして多くの受賞者たちが参加した。今回の行事は成功であった。私は、「今回の成果を踏まえ、次回は上海での行事に参加したい」と挨拶。

◇この日、元総社公民館で、映画「楫取素彦物語」の上映会があった。元総社は私の故郷。この映画がアメリカで最高賞を受賞した経緯などを説明。「花燃ゆ」は間もなく終わるが、この映画は地域の真の活性化と精神文化の興隆を目指すものでこれからが勝負ですと訴えた。私の「産経」の連載小説も100回を超えた。(読者に感謝)