人生意気に感ず「傾くマンションは全国を揺さぶる。姉歯氏は今。暴力団の存在を否定せよ」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「傾くマンションは全国を揺さぶる。姉歯氏は今。暴力団の存在を否定せよ」

◇傾きマンション問題はどこまで広がるか測り知れない。三井側は住民と協議を進めている全棟を建て替えるという。くい打ちを行った旭化成建材の社長は部下の管理者を悪者扱いして説明しているようだ。2005年の耐震強度偽装の姉歯事件と構造的に似ていると思えてならない。

 くいが基礎まで届かない。注入するセンメント量も不足。マンションは地盤が弱い埋め立て地に多く建てられている。大災害の時代が進行中である。マンションは一生に一度の買い物である。絶望感と不安におののく人は無数にいるに違いない。

 住人は無力である。政府がリーダーシップを発揮して解決策を見出すべきだ。全国的な問題なのだから民間に任せておくべきではない。安倍政権の信頼度、支持率がこの問題に大きく掛かっている。

◇あの事件から10年もたつ。あの時は先ず、「姉歯」という奇妙な名に驚いた。この人はどこのテレビでも連日袋叩きにされた。前橋市にも中央駅の近くに姉歯物件があると分かった。「袋叩き」からは、悪い奴なのだからこの際みんな仕事と関係ないことも洗いざらい暴いてやろうという意図が窺えた。余りマスコミの攻撃が厳しいので、私は密かに同情心を抱いた程だ。

 最近、姉歯事件を調べた人がいる。それによれば「3・11」後、姉歯物件はひび一つ入らなかった。震度5か6でパターンと倒れると報じられていた。年収2千万を超える収入、愛人にマンションを与え月15万の小遣いを与えた、何億円もの隠し預金。これらの事実は一切なかったという。自殺した妻だが、事件前から精神的な問題を抱え闘病中だった。この妻はブランド品を買いあさり、高級フランス料理店でグルメ三昧、ホストクラブ遊びと報じられたが、一切これら事実はなかったという。その通りだとすればマスコミが殺したようなものだ。追い詰められた弱い立場の人は反論が出来ない。天下の公器を担うマスコミにはそんな体質があるのか。大災害に際しテレビの役割は大きい。

◇山口組と神戸山口組の分裂に伴う抗争が懸念されている。いつも不思議に思うことは、巨大な犯罪集団の存在が法的にも認められていることだ。暴対法で規制を厳しくしているが、それも社会的存在を前提としている。河野大臣は公安委員長を兼ねるが、この点を検討すると発言した。暴力団の存在を許すことは法治国家の名に恥じることである。(読者に感謝)