人生意気に感ず「アメリカが水没。アジアの留学生たち。短大で語る」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「アメリカが水没。アジアの留学生たち。短大で語る」

◇マイアミ、ニューオリンズ、果てはニューヨークまで水没の危機とは。最近の研究結果が今月の米科学アカデミー紀要に発表された。最近の異常気象は唯事ではない。瞬間最大風速81メートルと聞くと信じ難い思いと共に、この状況は更に加速されるのかと強い不安に駆られる。このような異常気象の中で、アメリカの「水没の危機」は現実味を持ち、他人ごととは思えないのである。「温暖化」は過去の地球的気候大異変とちがって人類がつくり出したもの。人類は自らの過ちを何とか出来ないものか。

◇この科学アカデミー紀要は、このまま手を打たなければ、4.3mから9.9m海面が上昇すると警告し、水没リスクが高い都市の名を具体的に挙げる。そして、CO2排出量が減少に転じない場合、ノーフォークは、「2045年に運命の日が来る」としている。

 海面上昇はもとよりアメリカだけの問題ではない。既に住民の避難が始まっている南の島国はどうなるか、そして、日本の東京に広がるゼロメートル地帯の運命は。危機は刻々と身近に迫っている。

◇昨日、2つの若者の集まりで話をした。アジアの留学生の入学式と某短大に於ける講演である。150名程の留学生は日本語学院への入学生で、中国、ベトナム、スリランカ、インドネシア、ネパール等々多彩で、しっかりした表情から新興国の若者の心意気が窺えた。いくつかのグループの代表が挨拶したがいずれもしっかりした内容で感心させられた。彼らの多くは母国の大学で日本語を習っている。日本語学院では彼らに日本語だけでなく、日本の文化やおもてなしを教えている。その中心が寺子屋「人間塾」である。私は名誉学院長、そして人間塾塾長である。激変と緊張の国際環境の中での交流に私は確かな手ごたえを感じる。私は、「世界は一つ、アジアは一つ、共に学び合おう」と挨拶した。

 某短大の講演は注文によって私の人生を語るもの。昭和15年から現在に至る人生をこの間に私が関わった歴史的出来事と関連させて話した。太平洋戦争、敗戦、新憲法、戦後の混乱と復興、大学時代、妻の死と県議選挑戦等々。他の大学も通じて感じることは、現代の若者には元気がないことだ。平和で豊かな時代の現象だろう。その実、大変な危機が迫っていることを自覚させられないことは教育の貧困と危機である。(読者に感謝)