人生意気に感ず「ペルーの謎の殺人鬼。国際化時代の犯罪。憲法改正」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ペルーの謎の殺人鬼。国際化時代の犯罪。憲法改正」

◇6人を殺した疑いのペルー人の意識が戻ったと聞きほっとした。事件がこのまま闇に葬られることを恐れたからだ。謎に包まれたこの事件は国際化時代の犯罪と地域の安全を考える上で重大な問題点を投げかけている。

 環境が人をつくる面を否定できない。外国人を悪者視することは出来ないが、倫理観、価値観が大きく異なる人が多くなれば国内の犯罪現象に変化が生じるのは不可避である。私は、現職の時、外国人犯罪をしばしば取り上げた。

 ナカダ容疑者は、6人を、抵抗する間もなく襲い殺し、その後に室内で飲食した可能性もあるという。壁には血で書かれた意味不明な文字。10人兄弟で、兄の一人は史上最悪の殺人犯で服役中とか。容疑者の人間像を知ることが求められている。埼玉県警はペルーに捜査員を派遣することを検討と言われる。

◇埼玉県警は事前にこのペルー人に接していた。不審者情報が住民に届いていれば防げたかも知れない。警察とすれば、確かな証拠がなく、人権侵害となっては、という懸念があったのであろう。それに対しては、知恵を出して、情報の流し方を工夫すべきだと言いたい。毎日、警察から呆れるような不審者情報が入る。「男が少女に声をかけた」というのまである。うっかり女の子に声をかけられない社会になっている。安全を守るために、真に必要な不審者情報の流し方につき知恵を絞って欲しいものだ。

◇安倍首相は来年の参院選の公約に憲法改正を掲げることを明言した。国民は、今から憲法を勉強して備えるべきである。さもなければ反対するについても地に足がついたものにならない。

 重要なことは、現憲法を理解し、その上で、どこをどのように改めるかを知ることだ。一つの参考資料は自民党の改正法案。9条は、当然のことながら争点になる。変えようとしている点は、2項を「自衛権の発動を妨げるものでない」とし、9条の2を新設し、国防軍を保持すると定めていること。

 もう一つ重大なのは次の現憲法97条を削除することだ。「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は過去幾多の試練に堪え現在及び将来の国民に対し侵すことの出来ない永久の権利として信託されたものである」私はこの規定の削除に反対だ。(読者に感謝)