人生意気に感ず「全裸殺人事件。防災対策の基本は。東京五輪。群馬は」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「全裸殺人事件。防災対策の基本は。東京五輪。群馬は」

◇不可解な事件が余りに多い。犯罪は社会の実態を背景に起きる。最近の犯罪現象は社会の質的変化を反映するものだろう。劇団の女優が殺され全裸で発見された。その体には、加害者の唾液と皮膚が付着していた。私は想像を掻き立てられる。

 二人の中1生徒の殺害も捜査は謎に包まれて膠着状態に見える。これらの事件を通して思うことは捜査の方法も大きく変わりつつあることだ。防犯カメラ、ケータイ、DNA鑑定、コンピューターによる検索能力などが大変な威力を発揮している。科学的捜査といわれるが、この面に於ける捜査力のアップは数字の上でどう現われているのか知りたいものだ。昔の人はお天道様はお見通しと言った。科学の力はお天道様である。「天網恢恢疎にして漏らさず」という諺もある。天のしく法の網は、目が粗いようだが決して悪事を逃さない。しかし、犯罪を少なくする根本は健全な道義心や倫理観を育てることである。

◇昨日は防災の日。首都直下型や南海トラフ型の巨大地震が近づいている時なので、各地の非難訓練には緊張感が窺えた。

 防災の基本は自助と共助である。この二つを結びつけることが重要だ。地域社会の連帯が崩れていく社会である。「隣りは何をする人ぞ」では共助が成り立たない。普段からの声かけの習慣づくりが求められる。

 東京都の防災訓練の報道を見て思った。巨大なマンションとそこに住む高齢者たち。いざという時、どう逃げるのだろう。首都直下型の確率は30年以内に70%というもの。それは明日かも知れないのだ。

◇オリンピックの準備が大揺れである。新国立競技場の問題に加えて、シンボルマークの取り下げで大騒ぎ。私が恐れるのは「首都直下」だ。首都直下型が近づいている状況下で、よくぞ東京に決まったものだと改めて思う。東京五輪の後に巨大地震が来ることを祈らずにはいられない。

◇群馬は大丈夫という安全神話が依然として人々の心を支配している。県議現職の頃は、西群馬及び太田のあたりの活断層の問題、赤城南麓の弘仁大地震などを取り上げて警鐘を鳴らしてきた。「大災害が近づいている」と文章で書いたら非難したお年寄りがいた。災害は忘れた頃にやってくる。しかも必ずやってくることを今こそ認識しなくてはならない。(読者に感謝)