人生意気に感ず「自殺と担任の対応。不審者情報と天智天皇。臓器売買の怪」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「自殺と担任の対応。不審者情報と天智天皇。臓器売買の怪」

◇また起きた。いじめの死、担任のまずい対応。県議時代何度も取り上げた同種の問題。怒り、同情、やりきれない気持ち。

 岩手県の中学生は担任の女性教師との交換ノートで、繰り返されるいじめを繰り返し訴えていた。「死んでもいいですか」、「死ぬ場所は決まっている」。助けて欲しい、生きたい、というシグナル。担任が適切に受け止めていれば助けられた命だ。桐生の明子ちゃんの時も担任、校長の事後の対応が問題にされた。

 教育界は小さな命の真の重さを正しく受け止めているか。教育の目的は「生きる力」を育むこと。そして、生きる力の究極が命である。

 校長はシグナルのノートを知らなかった。学校は、また、定められたいじめ調査(アンケート等)を実施していなかった。責任のなすり合いが行われ時は流れまたどこかで起きる。この連鎖はどこまで続くのか。

◇ケータイに頻繁に入る警察の不審者情報。それを見ていて「おや」と首をかしげることが多くなった。「男性に声をかけられた」、「お菓子をあげようかと言われた」等を見て、世の中、子どもたちの過剰反応を感じる。その場の現実の状況にもよる。世間に事件につながる「不審者」が余りに多いことが原因だろう。

 それにしても、子どもに声をかけられない時代になった。ギシギシと歯車が機械音を発する味気ない社会は人々の心を果てしなく貧しくする。古代、万葉の時代、天智天皇が野に出て美しい娘さんに「菜つます子」と声をかけたというほのぼのした光景を思う。今では、天智天皇は不審者にされることだろう。

◇怖い話に耳を疑い慄然とした。静岡県のある病院の「院長」による臓器売買疑惑。この病院に救急搬送された男女の脇腹に同じような手術痕。二人の間に臓器売買があり、この手術を行ったのが院長だというのだ。

 以前、富士の樹海の恐い話しを読んだことがある。自殺志望の女性を襲い臓器を摘出する組織の話し。最近、衝撃的な事が伝えられた。富士山麓で腎臓が摘出された若い女性の遺体が発見されたというのだ。

 社会全体から倫理感が薄れ人の生命が軽んぜられ物欲の奔流が渦巻いている。臓器摘出売買などは医師が組織的に関わらないと不可能である。私たちの知らない闇の世界があるのか。中国では多くの子どもが売買された事件が報じられた。臓器売買と関係があるのか。(読者に感謝)