人生意気に感ず「死刑判決は続く。同性愛者の結婚と社会。勉強しない議員」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「死刑判決は続く。同性愛者の結婚と社会。勉強しない議員」

◇世の中が狂っている。人の心が狂い出したのか。名古屋闇サイト殺人事件犯の1人が死刑の執行を受けた。その衝撃が冷めやらぬうちにミナミの通り魔に大阪地裁は26日死刑を言い渡した。犯人は通行人2人を無差別に殺した磯飛京三40歳。時代物の小説に登場するような名前である。

 「殺せ」、「殺せ」と幻聴があったとかで、刑事責任能力が問題となった。磯飛は過去に覚せい剤で服役、そして薬による精神障害があったからだ。石川裁判長は「自らの行動をコントロールする能力が著しく失われていなかったのは明らか」、「幻聴は自ら招いた結果」として、完全責任能力を認めた。

 倫理や道徳が地に落ち、人生に夢を持つことも出来ず、生きる意義も見いだせない人々が増えている。そして、一般に、人々の生きる力は低下し、人の命が軽くなっている。病める社会のこのような潮流の中でどす黒い凶悪犯罪が渦巻いている。

 犯罪者が恐れるのは死刑である。だから死刑の存在意義は大きい。最近の世論は80・3%が死刑やむなしと容認する。しかし、それにも関わらず、国家として死刑を容認することの是非は真剣に論じられなければならない。国が人を殺すということの意味、それと冤罪の恐れが重要な論点だ。元最高裁長官の団藤重光さんは有名な死刑廃止論者だった。この人はかつて文京区本郷弥生町の住人で、その家は私がいた東大向ヶ丘寮の近くだった。死刑判決を下すとき、傍聴席から上がった「人殺し」の声が耳から離れないと語っていた。

◇アメリカの連邦最高裁が全ての州の同性愛者の結婚を認めた。裁判所を囲んだ人々の喜ぶ姿。オバマ大統領は歓迎するコメントを出した。基本的人権を尊重することが根拠である。

 私はここまで考えが進まず、この現象を理解することがない。結婚は男女の結合であり家族・親族の基礎であり、国家社会の基礎である。少数者の立場を尊重することには異論はないが、同性愛者の結婚を正面から認めることは、社会の方向と将来にどのような影響を及ぼすのであろうか。ローマ帝国もその末期性の乱れがあった。

◇日本の存亡にかかわる極めて重大な時に、自民党はなぜ妙な勉強会をするのだろうか。報道への圧力をかけると誤解されている。変な作家に講演させるのも軽率。政治家は普段、勉強をしな過ぎることの結果だ。地方議員も含めて。(読者に感謝)