人生意気に感ず「簡易宿泊所の今昔。私の体験。給食費滞納。ドローン少年」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「簡易宿泊所の今昔。私の体験。給食費滞納。ドローン少年」

◇川崎市の簡易宿泊所の火災は物凄い。犠牲者は9人となり、まだ不明の部分があるらしい。新たに見つかった遺体は性別が不明、そして焼け跡からは体の一部が複数見つかっているという。想像出来ることは名簿にない人がいて、他にも犠牲者がいる可能性だ。 映像では、簡易宿泊所の近くには立派なマンションが見える。この対比は格差社会の縮図を物語る。簡易宿泊所の人々の多くは生活保護受給者だという。貧しい人々、安い宿泊料、となれば防火設備にも金をかけないことが予想される。淋しい人々の中には酒を飲んでタバコの始末をしっかりしない人があるかも。 この種の事件は連鎖の可能性がある。社会には同じような実態が多数存在するからだ。 ◇私は少年の頃、山谷の簡易宿泊所に泊まったことを思い出す。一部屋に8人位泊まれる構造になっていた。畳1枚が敷かれたベッドの枠が壁に沿って、上下2段に作られ、上の段にはハシゴで登るのだ。ザラザラしたコンクリートの風呂に入り、ベッドに戻ると間もなく消灯になった。おじさんたちは異様な客に興味を持ったらしい。明朝、本郷の東大で受験しますと言うと、「へえー、頑張って下さい」と励ましてくれた。忘れられない1コマである。(私の「上州の山河と共に」P55~) ◇給食費滞納に支払いを命ずる判決が出た。これには重要な社会的意義がある。原告は玉村町。被告の2世帯は、いずれも子ども3人の給食費を長期間滞納、判決に対し「ご迷惑をお掛けして申し訳ない。何としても支払う」と言っている。町が抱える滞納累計は2,110万円。 玉村町だけではない。給食費だけではない。この問題は何を意味するのか。私は県議会で時々取り上げてきた。県営住宅、県立病院等々、これらの公約料金を支払い能力がありながら、いくら催促しても払わない人が非常に多い。公的なことに対する無責任。こういうところから社会が、そして人の心が崩れていく。公表されれば慌てて「申しわけない」か。昔は給食費の袋を先生に出した。給食の重みを感じた。 ◇ドローンが社会問題になる中、15歳の少年が逮捕された。浅草神社の運営を妨げた威力業務妨害。善光寺や国会でも騒ぎを。この逮捕はドローンの悪用に警告を与える意味がある。ハイテクのメカはその威力を限りなく広げる。見る力、運ぶ力。テロにも使われる。(読者に感謝)