人生意気に感ず「中国人に至誠を。海を埋める暴挙。世界の覇を競う中国」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「中国人に至誠を。海を埋める暴挙。世界の覇を競う中国」

◇15日の朝、40人の中国人留学生に楫取素彦について話した。夜の映画の予習であった。その中で松陰が楫取にのこした「至誠」に触れた。孟子の言葉だから反応があると思ったが期待は裏切られた。中国で道徳はどうなっているのかと考えた。

◇今年10月、日中の青少年書道展を県庁ホールで開く。群馬県日中友好協会の事業で現在準備を進めている。書の源流は中国。そして書は精神をあらわす伝統文化である。日中の心の交流として意義がある。私は群日中の会長で、書道展の実行委員会委員長。両国ともにぎすぎすした社会が進んでいる。書の交流展を行き過ぎた機械文明を反省する場にしたい。そして、真の日中友好の一歩にしたい。

◇南シナ海の埋め立て工事は暴挙ではないか。岩礁埋め立て工事は大規模で急ピッチ。間もなく滑走路が出来る状況。埋め立て工事は文字通り既成事実の積み重ねだ。米国が深刻な懸念を表明し、中国は主権の範囲と譲らない。一番影響を感じているのはフィリピンだ。周辺の軍事施設の増強を急いでいる。尖閣に対する強硬姿勢と共通なものがある。中国の横暴ぶりを見ると、平和は美しい理想論だけでは守れないことを痛感する。歴史が力によって作られていくことを感じる。自衛隊を石垣島などに配備する計画だが、防衛に空白域を作れば、そこに付け込まれる恐れがある。

◇中国の近代史は屈辱の歴史だった。谷底から這い上がった目覚めた巨龍は一挙に立ち上がってアメリカに対峙せんとするまでになった。そのためには太平洋に進出しなければならない。埋め立てはその布石を目指すものだろう。

 石原莞爾はかつて日米が世界の覇を争う時が来るだろう、そのために満州を抑えることが不可欠だと主張した。中華思想を強く抱く中国としては、中国が米国と覇を争う時が来たと思っているに違いない。新たな挑戦を受ける形の米国にとって日本ほど重要な同盟国はない。中国から見れば日本は目の上のたんこぶだ。日本は平和憲法を堅持しつつ米中の線に立って極めて重大な国際的役割を果たす時が来た。平和と技術こそ日本の生命源である。

 ここでもし、日本がドイツのように原発廃止を宣言すれば、世界に及ぼすその効果は測り知れない。中国はこれから百を超える原発を計画している。人権尊重度の低い中国は原発を管理出来るのか。日本海が不安である。(読者に感謝)