人生意気に感ず「おもいやりファンド・ネパール大地震425」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「おもいやりファンド・ネパール大地震425」

◇ネパールの地震被害は予想以上に広がっている。死者は2800人を超えるらしい。今度の大地震は世界の最高峰エベレストの麓で起きたということで格別な意味を持って迫る。

雪崩に襲われた数百人を超えるベースキャンプは地獄であろう。2人の日本人が巻き込まれ1人は死亡。情報が得られない地域があるから被害は更に増えるだろう。切り立つ峡谷の中の人々はどうなっているのだろう。ネパールの学生たちの不安な顔、顔。

このような時、気になるのは日本。首都直下、南海トラフ型の恐怖が確実に迫っている。

◇昨日、ロイヤルの地下食堂でネパールの学生代表3人と会った。そのうちの1人、サガル君はグルカ族の若者。あの勇敢で有名なグルカ兵の部族。がっしりしたいかにも精悍な顔付き。そのサガル君が壊滅の故郷を心配していた。スガル君の家も倒壊。

 この席で、「おもいやりファンド・ネパール大地震425」を立ち上げた。支援金が100%確実に被災者に渡る仕組みを考案した。

インターネット画像で被災者を紹介し、そのうちの「この人に」と選んで義損金を送ってもらう。従来、寄附が確実に届くのか不安と不信があった。私は国際学生援護会会長として参加。私たちはおもてなしの心でアジアの学生と接してきた。つい先日、240人余りの新入生の入学式があった。ネパールの学生は全部で99人。おもてなしは、心と心の付き合いがベース。困った時こそ心から助けねばならない。地震の恐怖を日本人は痛い程よく分かる。そこでこの企画を立ち上げた。

 2時から記者会見に向かった。県庁の記者室の外には約50人のネパールの若者が会見が終わるのを待っていた。中の記者たちは知らない。「外の生徒たちを励まして下さい」と言うと、「全部入って」となって全員が記者たちの前に立った。このような光景は、この記者クラブにとって前代未聞ではないか。若者たちの表情は生きていた。日本人の善意と誠意を受け止めているものと思えた。こうしている間にも犠牲者は増えている。広大な地に点在する村々の事情は不明。犠牲者が5千人に達するとの声も。

◇タイホされたドローン男(40歳)が動機の1つに「何もしないで死んでいく恐さ」ということを言っている。現代の若者が共通に抱く不安の心理。重大犯罪の底流にある見逃せない要素だと思う。いわゆるIS・「イスラム国」に向かう世界の若者の心理にもこのような不安があるのかも知れない。(読者に感謝)

※土日祝日は中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

 5月6日からは「小説 楫取素彦」を新連載します。