人生意気に感ず「テキサスとは。西部劇の世界は今。機内にて」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「テキサスとは。西部劇の世界は今。機内にて」

◇15日テキサスに向かう。目的地は最大の都市ヒューストン。中村紀雄企画原作の映画、楫取素彦物語が国際映画祭で入賞し受賞式に出る。テキサスといえば私にとって西部劇の世界。「ジャイアンツ」、「リオブラボー」、「赤い河」、「OK牧場の決闘」など、テキサスを舞台とする映画に親しんできた。ジャイアンツではエリザベステーラー・ロックハドスン・ジェームスディーンが共演。ジェームスディーンが黙々と井戸を掘る。突然に吹き上がる黒い油、両手を上げて顔を真っ黒にしてそれを受けるディーンの姿が目蓋に焼きついている。テキサスは米国内で石油の消費量が最大の州。ジョンウエイン主演監督のアラモは、メキシコからの独立を獲ち取る戦いで、アラモ砦の守備隊は全滅した。以後、テキサス独立軍は「アラモ砦を忘れるな」を合言葉にメキシコ軍と戦った。

 テキサスの面積は日本の約2倍。その広さは想像を絶する。かつて開拓時代、馬で最も遠くまで走った人がその到達点迄の所有を認められたという。信じられないような話だ。

◇テキサスは、私の理解ではアメリカで最も保守的なところ。インディアンを征圧した西部劇の世界がベースになっているのではないか。この目で出来るかぎり確かめてきたい。ジョンソン、レーガン、ブッシュなど私たちによく知られた大統領が出たところでもある。西部劇の歴史を引きずっていると思わせる一つは「銃社会」が息づいていること。自宅や車は銃で守る自分の城。それを支える州法は「自宅、車、職場への侵入者を銃で撃っても正当防衛とみなす」、州愛意識が非常に高いといわれる。インディアンとの争い、アラモやメキシコの戦い、こういった歴史が人々の意識の底に根強く流れているのか。こういう所から出てきたブッシュ大統領がイラク攻撃の先頭に立ったことがうなづける。テキサスの人々は、現在のIS(イスラム国)をどうみているか。中国の台頭をどう受け止めているか。また同盟国日本、サムライの国日本をどう見ているか。これらはわたしにとって興味あること。

◇ヒューストンはテキサス最大の都市。NASAの宇宙センターがあることでも有名。国際映画祭はハリウッドに対抗するもので、アマチュアの作品等4千5百位の作品が応募する。原作は、私の「楫取素彦」であるが、受賞は桜井謙監督のたまもの。人生の転機にふさわしい旅にしたい。