人生意気に感ず「参院の亡霊。首相の歴史認識。オウムとは」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「参院の亡霊。首相の歴史認識。オウムとは」

◇参院に亡霊が現れたように思ってしまう。16日の予算委員会で三原じゅん子は、「八紘一宇(はっこういちう)」を大切な価値観として紹介したいと述べた。太平洋戦争で日本のアジア進出を正当化するために使われた標語。大東亜共栄圏建設の理念を示す言葉だった。アジア諸国から見れば侵略の旗印だ。日本の国会が誤解される一因になりかねない。私たちから見れば歴史を学ばない馬鹿な国会議員の軽率な言動。麻生財務相は、三原の世代がこのような考えを持っていることを「正直驚いた」と答弁の中で述べた。

◇安倍首相の歴史認識に世の中の関心が集まっている。そんな中での首相の発言が世界を意識しているように感じられる。ゼスチャアなのか、本質の表れか興味あるところ。先日はどこかで、「歴史に謙虚になる」との発言が見られたし、今度は、国連大学本部の演説で「日本は先の大戦に対する深い反省の上に・・」と語った。この夏に予定されている「談話」につながる発言に違いない。

◇オウムが起こした地下鉄サリン事件から20年になる。この事件では13人が亡くなった。オウム裁判では13人が死刑判決を受けている。麻原彰晃の2人の娘の発言が伝えられている。

 オウム事件とは何だったのか。サティアン、上九一色村、こんな言葉が連日新聞やテレビに登場した。世間を驚かせたのは、高学歴の多くの若者が深く関わっていることだった。私は彼らにとって学問とは何なのかと思った。そして同時に、「宗教」の凄さを考えた。現在、宗教戦争とも言われる「イスラム国」をめぐる紛争が世界を震撼させている。

◇当時、「アーチャリー」と呼ばせた三女は31歳となり、週刊誌に手記を寄せている。「たまに父が帰ると私たち姉妹は大喜びでお父さんと言って飛びつきました」と振り返る。そこには、世間で普通に見られる父と娘の姿がある。わたしたち「姉妹」とあるが、アーチャリーの妹、麻原の四女は、「父の死刑は絶対に執行されるべきだ」と語っている。分からない。

◇オウムを通して日本人の心、特に若者の心の問題を思う。生きる目的や夢を持てず、砂漠に水が染み込むように若者の心に魔の手が伸びる。多くの若者がイスラム国に向かう現実は何を意味するのか。オウムの若者たちを重ねてしまう。現代の病理は世界に広がっているのか。(読者に感謝)


☆私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む。