人生意気に感ず「メルケルが来る。ドイツへの親しみ。シーボルト、ベルツ」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「メルケルが来る。ドイツへの親しみ。シーボルト、ベルツ」

◇メルケルが来る。最近亡くなったワイツゼッカー大統領のことと共に注目してきた。日本と共に徹底的に破れたドイツ。日本は人類史上初の原爆被爆国。ドイツは数百万人のユダヤ人を虐殺し国は東西に分割された。日独同盟、Uボート、Ⅴ2号ロケット、ロンメル将軍など、少年時代、私はドイツには大きな関心を抱いた。クルトユンゲンスとロバートミッチャムが共演する映画・「眼下の敵」は、東大時代、友人と三軒茶屋の映画館で観て以来、何度見ても胸が熱くなる。

 ワイツゼッカーは戦争の責任を語り、歴史に目をつむる者は現実に盲目となると語った。安倍首相の歴史認識に世界の注目が集まる。日本人は歴史を学ばない。学校で科目としては教えているが、受験科目として教えているので子供たちの心に根付いていないのだ。そんな思いで、私は「楫取素彦読本」を書いた。小著ながら時代の風の中で善戦している。この小著に想像力を加味して小説を書き始めた。産経、群馬版で火・水・木の3日間、長く続けることになる。産経には恥をかかせない覚悟。

◇さて、よこ道それたがメルケルに。メルケル首相は、「我々は日本と価値観を共有している」と語る。福島第一原発事故の映像を見て原発停止を即断した。静かな風貌の鉄の女。背後にゲンマン民族の歴史を感じる。メルケルとは。牧師の父の下で育った、理系の学者。かつてのサッチャー以上に親しみと存在感を覚えるのは70年前に共に戦って敗れた歴史の故か。

 江戸時代、長崎で日本の医学に大きな影響を与えたシーボルト、明治の伊香保温泉で楫取と歩いたベルツ、共にドイツ人である。日本は医学や法学でドイツから多くのことを学んだ。平和と文化の心の同盟が生まれればいい。原発をやめるドイツ、日本が廃止の方向を示せば、ドイツと新しい絆が生まれる。原発につき日本は目先の利益を重視し過ぎる。メルケルが日本で何を語るか注もしたい。

◇昨日は人口減対策特別委員会の日。私は政府が、首都圏の私立大に入る学生を抑制しようとする動きを取り上げた。対応して若者が群馬の大学に入る受け皿を作らなければならない。中学生も県外の高校に進む者が多い。群馬で学ぶ若者が定着することは人口減につながる。私が、先日、県議会で訴えた教育県群馬も人口減対策の一環に資すると信じる。若者の勇気を育てる教育県を築きたいものだ。


☆私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む。