人生意気に感ず「与党知事選の敗北は。仙台津波判決の衝撃。少年犯罪よ」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「与党知事選の敗北は。仙台津波判決の衝撃。少年犯罪よ」

◇佐賀県知事選での与党推薦候補敗北は4月の県議選に臨むものとして重大関心事。衆院選で勝ち過ぎたことも不安要素として重なる。振り子を戻した方がいいという一般心理は国政選では実を結ばなかったが生きていると見るべきだから。選挙は民主主義の基盤の上で様々な要素がからみ合う。有権者の選択状況は心理学の対象だ。新人萩原ゆうじを抱える私は悩んでいる。奇策は通用しない。30歳の公認会計士は、人口減社会に向かう状況の中で何としても新風を起こさねばならない。

◇間もなくあの「3・11」から4年になる。映画のような衝撃の光景はまぶたに焼き付いている。過去にも繰り返された津波被害だが21世紀の特徴の一つは解決に裁判所が登場する点だ。

 13日、仙台地裁は、自動車教習所に19億円余りの賠償を命じた。正に画期的。根拠は「予見できた」こと及び「25人を救えた」こと。自動車学校の教習生ら25人が波にのまれた。教習所は津波襲来を「予見」出来なかったとして請求棄却を求めていた。教習所は海岸から750m。地震は午後2時46分。「この間、消防車が教習所前を通り避難を呼びかけていた」この点から津波を「予見出来た」。具体的に予見出来れば回避の措置を取るべき義務があった。義務を果たせば救えたはず。つまり因果関係が存在したことになる。これが仙台地裁の結論である。

 この裁判の意義は大きい。人が集まる施設の管理者はいかなる大災害でも「想定外で仕方がなかった」は通らないことになった。大川小と船越小の例がリアルに甦る。現場の人の判断の違いで大川小では74人が死に船越小では全員が助かった。管理者は普段からいざという時いかに判断するか覚悟してイメージトレーニングしておかねばならない。判決は大災害の再来を前にして大きな警鐘を鳴らした。

◇訳の分からない若者の殺人事件が多発している。むしろ恵まれた環境の少年少女が「誰でもよかった」として人を殺し、実の父母を手にかける。深層の心理に何か彼らを衝き動かすものが棲んでいたに違いない。人間が危ない、社会が危ない、そして国が危ない。私は今、こう叫びたい。文藝春秋の最新号に載る「少年犯罪の戦後史」を読んだ。幼少期の虐待を挙げている。今、虐待が余りに多い。その先に死刑が口をあけている。明日これを書く。(読者に感謝)