人生意気に感ず「地震の巣の上の原発。群大病院の暗雲」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「地震の巣の上の原発。群大病院の暗雲」

◇最近、地震の発生確率が新しいデータに基づいて見直され、各地の確率が大きく上がった。私は、素人の想像だが、「3.11」も影響していると思う。M9.0、地度7の巨大地震は日本列島を東南東に5.3m動かした。これだけの力が働いたのだから、地震の巣に刺激を与えない筈がない。確率が上がった各地の地震マップに原発地点を重ねると、多くの原発が危険地帯の上にあることが改めて分かる。それなのに、停止していた原発が一斉に再稼働の方向に動こうとしている。

◇私たちは、長い歴史の中で、巨大地震と付き合って生きてきた。しかし、現在大きく異なることは、原発の存在である。私たちは、原発によって歴史の上でかつてない状況に立っている。祖先から受け継いできたものを子孫に受け渡す上で、大きな歴史的責任を負っている。あれから間もなく3年。「3.11」を最大の教訓としなければならないことに異論はない。しかし、もどかしさの中で時は過ぎていく。これでいいのか。立ち止まって事実を見つめねばならない。そんな思いで、今年最後の「ふるさと塾」は題を「原爆と原発」とした。私は、「吉田松陰と楫取素彦」に打ち込んでいるが、彼らが甦ったら、今日の状況をどうみるであろうか。

◇映画「楫取素彦物語」の中間試写会を前橋で4回行った。来る1月16日には高崎のシティギャラリーで午後6時から、18日には萩市の映画館で行う。萩市では、先月、明倫小と椿東小で楫取の講演を行ったので、萩の試写会ではこれらの小学生にも見てもらいたいと思っている。なお、この映画はヒューストンの映画祭に出品する準備を現在進めている。萩での「実施」は教育界に一石を投じ、歴史教育の上で一つの扉を開くことになるだろう。

◇天下の群大病院に何やら暗雲が漂っているようだ。小さな傷口からカメラと器具を入れて手術する腹腔鏡手術で8人が死亡して問題になっているが更に同じ助教授が行った普通の開腹手術でも10人が死んだという。この場合、他の病院の手術と比べ死亡率は3倍。腹腔鏡による手術と普通の開腹。医師は結果について悩まなかったのか。日常の仕事として軽い気持ちで執刀し結果は意に介しないという流れだとすれば恐い。習慣が人命尊重を薄めているのか。患者は医師の絶対的力に命を任せているのだ。


☆私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む。