人生意気に感ず「キューバ危機を振り返る。三俣事件と平成15年の暴力団事件」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「キューバ危機を振り返る。三俣事件と平成15年の暴力団事件」

◇世界史の舞台が大きく動いた。アメリカがキューバとの関係改善に向け大きく踏み出した。キューバとアメリカの対立といえば直ぐにあのキューバ危機を思い出す。若いケネディと老獪なフルシチョフとの対決は戦争の瀬戸際まで進み世界は息を呑んで事の成り行きを見つめた。

 アメリカはキューバにソ連の核ミサイルが設置されることを察知して撤去を要求。ケネディは全軍に攻撃態勢を命じた。全世界が固唾を呑む中、キューバに向かうソ連の船団は反転の航跡を描いて引き返した。私はあの光景を鮮やかに思い出す。ケネディ兄弟は真青になってあの瞬間を迎えたと後に語った。

 アメリカとキューバの仲介をした人がカトリックのローマ法王と聞いて大いに驚いた。壮大な世界史の流れと不思議な因縁を感じるからだ。1492年コロンブスは遂に新大陸を発見した。目的は黄金の国ジパングを発見することと、新しい世界にカトリックを広めることだった。そしてコロンブスの偉業は新世界の住民にとっては残酷な時代の幕開けだった。カトリックの布教の名の下に、抵抗する住民は容赦なく殺された。コロンブスはキューバに至ってここを拠点と定めスペインの支配を広げ、その後に布教が続いた。住民の長い抵抗の歴史の先にカストロによるキューバ革命があると私は見る。カストロ政権とアメリカの長い対立の歴史に終止符を打つことにカトリックの総本山が関わった。ローマ法王の胸にはカトリックが歴史の上で犯した誤りが甦っていたのではないか。

◇三俣町の殺人事件は不可解である。県警は似顔絵を公開した。先月、近くの日吉町で起きた殺人事件と手口が似ている。同一犯か。私は警察に関する常任委に属するので、議会で治安問題を取り上げてきた。最近本県の犯罪認知件数は大きく減少していた。そのような時に起きた今回の凶悪犯罪。住民の不安は大きい。解決は県警の威信に関わるが住民の協力なしには前に進まない。住民と警察の協力の試金石となる。

◇この地域には平成15年1月、暴力団の抗争で民間人3人を含む4人が殺される事件があり暴力団3人が死刑判決を受けている。地域の人は今回、この事件を思い出し不安を増幅させているだろう。犯人検挙こそが最大の治安対策である。県警に少しでも協力しようではないか。(読者に感謝)


☆私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む。