人生意気に感ず「小渕優子と田中金脈。宮崎県の悲劇。鳥インフル」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「小渕優子と田中金脈。宮崎県の悲劇。鳥インフル」

◇小渕優子さんの観劇会の問題を後援会幹部が心配そうに語っている姿がテレビで報じられた。選挙で捜査がストップしていたがどうなるのか。文芸春秋で立花隆が、田中金脈事件と比べこの事件を屁のような話と語っている。政治とカネの問題が田中時代と比べ大きく変化したことを振り返っているのだ。政治資金規正法が大きく改正され、政治に金をかけることが制約されることになった結果である。当時の田中金脈事件を私はよく覚えている。「一万円札の段ボール箱が積まれていて、二千万円の束をもらった人が青くなった」などという記事が面白く書かれていた。総裁選に使った金は56億で、角栄は総理の座を金で買ったなどと言われたものだ。金の力で民主主義が動いたことを今更のように振り返る。今の安倍政権を見て、そのようなことは全くないことと思う。この一事を見ても、民主主義は進化していると言ってもよいのではないか。

◇宮崎県の農業を気の毒に思う。口疫の惨状の記憶が去らぬうちにまた鳥インフルか。高病原性ウィルス(H5亜型)と確認され、この鶏が出た養鶏場では4千羽が殺処分された。今後どうなるのか心配だ。政府は、関係閣僚会議を開き徹底した防疫措置をとること、国民への正確な情報伝達などを決め、官邸危機管理センターに情報連絡室を設置した。政府がいかに事態を重要視しているかを示すもの。私は鳥インフルから「人から人へ」の新型の発生を恐れる。

◇昨年4月、中国で鳥インフルが広がり、死者13名が出て、「新型」かと世界が注目した。中国は情報を隠す。平成15年、サーズの時、中国は情報を隠したため世界に広がった。適切な対応がとれないからだ。今回、日本の政府が情報伝達を重視するのは当然なのだ。ウィルス対策には国の政治体制のいかんが関係していることを知るべきだ。

◇宮崎県の口疫事件は記憶に新しい。平成22年4月、5月のことだった。中小企業家同友会の勉強会で、宮崎の同友会の報告を聞き、衝撃を受けた。発生農場から半径10キロの牛や豚が殺処分に。新たに発生すると、そこから10キロの円が対象に。埋める場所がない。県が3週間前の発生を見逃していたことが問題となった。国の口蹄疫指針は、あらかじめ市町村と協議し埋却場所の確保に務めると定める。鳥インフルも市町村との連携が重要だ。高度な研究機関を持つ県の役割と使命が問われる。(読者に感謝)