人生意気に感ず「岩手県議会を訪ねて。両首脳の渋い顔」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「岩手県議会を訪ねて。両首脳の渋い顔」

◇昨日は図書広報委員会の県外調査で朝早く家を出た。私は委員長。一泊二日で、第一日目は岩手県議会、2日目は、宮城県議会を、それぞれ中心に視察する。盛岡駅に着くとヒンヤリと空気が違う。東北を実感した。タクシーの運転手にここの有名人はと尋ねると「宮沢賢治、石川啄木」と答える。「政治家」は「浜口雄幸、米内光政、鈴木善幸」「すらすらですね」「あ、学者では新戸部稲造もいます」こんな会話を交わしながら岩手県議会についた。

 私は次のような挨拶をした。「県民に開かれた議会を実現するためにこの委員会の役割は非常に重要ですが十分に役割を果たせていません。岩手県の取り組みに学んで前進させたいと思います」

 参考になる取り組みがいくつかあるが、その一つは、「議会だより」を市町村に配布してもらっていること。群馬は新聞折り込みだ。市町村との連携として、コスト削減以上のものがあると思った。群馬県もこの方式を採用するように提案するつもりである。

◇私の挨拶の後、岩手県議会事務局の人は東日本大震災のことを話し始めた。「しまった」と心に思った。私は挨拶で触れることを忘れていた。視察先に東北2県を選んだのは、大震災後の状況を知りたいという私の考えでもあった。

 昨日は11日。「3・11」から3年8か月の日であった。岩手県の被害は死者4,672人、震災関連死449人、行方不明者1,132人、計6,253人。この数字が語る途方もない痛ましさを改めて思った。部外者であったことを反省した。

 事務局は、7,700トンのガレキを群馬に引き受けてもらったと礼を言い、ガレキは全て片付いたが本格復興はこれからだと語った。岩手県内ではいまだ約2万3千人余りが仮設住宅に暮らしている。地元の新聞には、「仮設の冬は今年こそ最後にしたい」と4度目の本格的な厳寒期を前にして切実な気持ちを訴える被害者の声がのっていた。

◇視察先で両首脳が握手する写真を見た。習近平も安倍首相も嫌々手を握っている顔だ。世界が注目する晴れの舞台なのに大根役者ではないか。解散風が強まっている。夜の食事会でも大いに話題になった。消費増税を延期するなら、解散の大義がはっきりしない。県議選への影響が気にかかる。(読者に感謝)

☆私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む。