人生意気に感ず「エボラ日本に?エボラの地の日本女性。イスラム国。県民マラソン」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「エボラ日本に?エボラの地の日本女性。イスラム国。県民マラソン」

◇エボラが世界に広がっている。感染者は1万人を超え、死者は4千9百人に達した。世界が一体化して人の交流が激しい状況下、ウイルスの国内侵入を食い止めるのは難しい。日本に来たらという恐れを、エボラ発症の当初から抱いてきた。

 そのおそれは遂に現実のものになるのか。今、午前2時だが、ケータイのニュースに、「日本にエボラか」とある。リベリアから羽田に着いた日本人(日系カナダ人とも)が発熱を訴え、国立感染症研究センターに運ばれた。目下、検査中で、未明には判明するらしい。固唾を呑む瞬間とは、こんな時のことであろう。

◇西アフリカで、エボラ患者に対応した日本人女性に胸を打たれた。38歳の看護師。防護服に身を固め、はいた物、排せつ物にも触れる。毎日死者が出た。防護服が熱かったと訴える。

 ウイルスは微細なものだからどんなすき間からも入り込む。崇高な使命感が命がけの行為を支えているのだろう。「国境なき医師団」のメンバーである。日本の若者が海外で私利を超えた活躍をしていると思うと勇気がわく。エボラの日本侵入は時間の問題だと思わねばならない。

◇今、目が離せない世界の出来事は、「イスラム国」だ。テロの源として空爆の対象となっている。不思議なのは、この「イスラム国」を支援する若者が続々と集まっていることだ。彼らを駆り立てる言葉は「聖戦(ジハード)」だ。若者の心の空白、心の砂漠にイスラムの教えが忍び込むのか。日本とて対岸の火事ではない。イスラム国に渡ろうとした大学生がいた。これは、日本にも、「聖戦」に共感する者がいることの現われだろう。

 日本の大学には、学生運動がなくなった。かつての学生運動は、若者の正義感や権力に対する批判精神を吸収して大きな社会的役割を果たしていたと私は考える。今日多くの若者は、若者本来の批判精神をぶつける手段を持たない。病める社会が世界に広がっている。そこにテロの黒い影が忍び込む。

◇県民マラソンまで、中5日となった。少し体重を落とすため腹がへった時はきゅうりを食べている。今朝はいつもの倍以上走ったが、終わりに近づくほど調子が出て楽に走れた。赤城の山に朝日がさして紫の尾根に白い雲がかかっている。2日後に74歳を迎える私の足は少年時代の赤城の山道に鍛えられたのだ。(読者に感謝)