人生意気に感ず「天皇実録の重み。ウィルスの受け止め方。楫取の講演」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「天皇実録の重み。ウィルスの受け止め方。楫取の講演」

「昭和天皇実録」の内容が公表された。歴史は「過去と現在との対話」。過去の事実に現代から語りかけ、過去は答える。新たな事実が新たなことを答えれば、歴史の姿がかわる。

 特に新しい事実はなかったらしいが、それでも天皇の実録として、重さと生々しさが伝わる。

 あれだけの昭和の激動の中心にいて、しかも国家存亡の渦に揉まれて天皇の重圧は想像を超えるものであったろう。「2.26事件」、いわゆる青年将校らのクーデターについて「最も信頼する老臣を殺傷することは真綿で我が首を絞めるに等しい」と天皇は漏らされた。昭和11年のことである。日本全体は軍部独走で昭和16年の開戦に突き進む。開戦直前に天皇は、首相や軍のトップに対し、「無謀な戦いも起こせば祖先に対して相済まぬ」と述べた。降伏直前までソ連の仲介に期待を寄せた。それも空しく、昭和20年8月に至ると6日と9日に、それぞれ広島、長崎に原爆を落とされ、その間の8日にはソ連までも参戦となった。この事態に対し、首脳部の議論は割れ本土決戦論も盛んだった。これに終止符を打ったのが8月14日の「聖断」だった。「継続すれば国家の将来もなくなる。即時停戦すれば将来発展の根基は残る」。これでポツダム宣言の無条件受諾が決まり、翌日の玉音放送になった。今回の「実録」にはないが、この聖断で、自分の一身はどうなってもかまわない、国民を救いたいと語ったと言われたことは有名だ。

デング熱が止まらない。蚊は移動する。移された人も移動する。だから限りなく広がっていく可能性があるのではないか。国内感染者は81人になった。

 重症患者はいないというが、このデング熱騒ぎは何を教えるか。地球環境の変化の中で新たなウィルスとの戦いに備えなければならない。

 恐怖のエボラ熱は地の果てのアフリカだが、地球が小さくなり、アフリカも昔の隣県のようなものだ。死者が2千人を超えて増えている。忘れられている鳥由来の新型インフルエンザも依然として恐怖の存在だ。県政の課題中、県民の保険予防が重要さを増した。

昨日は、某金融機関で楫取の講演を行った。群馬の生糸産業は物作り群馬の原点、それを支えたのが金融、楫取や松陰の「至誠」の姿勢は現代のビジネスも学ぶべき点、これらを訴えたかった。


私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む」