人生意気に感ず「土砂災害・警戒地区。箕郷公民館で。全国学力テストの成績」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「土砂災害・警戒地区。箕郷公民館で。全国学力テストの成績」

広島土砂崩れは日本の自然災害史上大きな転機となるだろう。地球温暖化時代の恒常化する異常降雨は、広島だけの問題ではない。異常降雨に耐えられない山河、そして平野部の地形はいたる所にある。

 政府は、このような事態に対応するため、「警戒区域」を都道府県が指定しやすくするため、土砂災害防止法を改正する方針だ。今回多数の犠牲者を出した広島市の災害現場は多くが「警戒区域」に指定されておらず、そのために対策が遅れた可能性がある。指定手続きの簡素化、自治体の指定作業に対する国の支援拡充などが改正のポイント。

 災害が少ない本県も、山間地や急斜面が多いから、異常降雨に備え、「警戒地区」対策を早急に進める必要がある。

広島の災害では、死者が50人を大きく超え、依然として多数の行方不明者がいる。多数の人と多くの機械が出動する中で災害救助犬の活躍が報じられている。

 殺処分から奇跡的に免れた犬が、災害救助犬として訓練を受け、1人の遺体を発見したことが報じられている。犬の名は夢之丞(ゆめのすけ)、ガス室の前で次は自分の番だと察しておびえていたのを人道支援のNPOに助けられた。見たところ柴犬か。我が家のさん太も柴で、人の感情に敏感である。犬は人間の友。ガス室の処分は人間の心を傷つける。

箕郷町公民館で「楫取」の講演を行った。多くの参加者が熱心に聴いてくれた。聴衆と呼吸が合うと講師は疲れない。私は快感に満たされて嬉しかった。

 私を喜ばせることは他にもあった。柳沢元県議が最前列で熱心に耳を傾け、最後にお礼の言葉を述べてくれたこと及び意外な人物S君との出会いである。S君は、旧宮城村小学校の同級生で箕郷の住民になっていた。質問の時間に手を上げて、マリア・ルス号事件を知りたいという。お陰で、奴隷船マリア・ルス号事件と群馬の廃娼運動の関連につき話すことが出来た。人々は大いに関心を示し、この話をもっと聞きたいという声があがった。

全国学力テストの結果を県教委は発表した。中学校の平均正解率が全教科で全国平均を上回ったことは喜ばしい。序列などは問題にせず真の学力をつけるべきだ。明治、楫取県令が築いた教育県群馬の姿を取り戻す時である。かつて学力テスト反対の大運動があったことが思い出される。(読者に感謝)


土・日・祝日は、「甦る楫取素彦」を連載しています。