人生意気に感ず「週刊文春と中国事情。中国の大矛盾。宇宙部隊発足」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「週刊文春と中国事情。中国の大矛盾。宇宙部隊発足」

◇週刊文春の記者が先月30日、私の事務所を訪ねた。アポイントの段階で、福田元総理の訪中や中国大使のことを聞きたいとの事であった。中国との関係が緊迫する中、福田元総理が秘かに中国を訪ねていることが伝わり、ジャーナリズムが注目しているのだ。文春は、私が群馬県日中友好協会会長である事から何かを握みたい腹らしい。

 週刊文春は、群馬県日中友好協会が尖閣で大変な時に船出したことに感心を示した。「習近平に会うのか」等核心のことは答えられない。

 福田さんは群馬県日中の最高顧問であること、バッジをはずして、中国からは人間として尊敬されていること、程中国大使および王婉大使夫人は真からの親日家で、日中の正常化を望んでいることなどを話した。

◇私は中国が好きだ。少年のころ三国志の英雄に心をときめかした。儒教の国中国はどこへゆくのか心配だ。歴代の王朝は民衆の暴動が発展し滅亡に追い込まれた。今、中国各地では暴動が耐えない。かつてと異なることは政府が強大な軍事力をもっていること、経済の発展が続いている点だ。

 しかし、民族の心の問題は計れない程深刻である。自由を求める少数民族の忍耐は限界にきている。新疆ウイグル自治区のウイグル族はイスラム教徒である。人々は政府の民族政策に反発している。テロが相次ぎ納まらない。中国の憲法でも、各民族の平等、文化の尊重、宗教の自由が定められているのに。憲法のこれら諸原理の実現は、一党独裁では不可能であることを最近の中国事情は物語る。巨大な中国はその根底から矛盾の大国なのだ。

◇防衛省は宇宙部隊を発足させるという。中味は宇宙監視部隊。何を監視するかというと宇宙ゴミなど。人工衛星の破片など、おびただしいゴミが漂っており通信衛星などに衝突すれば日本の安全保障に重大な影響を及ぼす。

 宇宙ゴミはほとんど高度2千キロ以下に分布。10センチ以上のものは2万個、1センチから10センチ未満のものは約50万個が漂っている。秒速7~8キロの高速

で飛び交っている。自衛隊に有効な手は打てるのか。

 それにしてもショックなのは、美しい地球が危険なゴミの中にいることだ。無秩序な宇宙競争は地球の姿よりも自国の利益を優先させる。中国の人工衛星破壊実験では約3千個のゴミを発生させた。中国にも宇宙の倫理が求められる。(読者に感謝)


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