人生意気に感ず「69年前の前橋大空襲。福島原発事故は起訴相当」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「69年前の前橋大空襲。福島原発事故は起訴相当」

◇8月になった。69回目の終戦記念日を迎える。太平洋戦争は私が生まれた翌年、昭和16年(1941)12月8日始まった。緒戦は勝利したが、翌年のミッドウェー海戦の敗戦から状況は一変する。昭和19年、マリアナ群島がおち、マリアナ基地が確保されるとB29による本土空襲が可能となった。太田市の中島飛行場を中心とした地域がB29九十機により猛爆を受けたのは20年2月10日。前橋市は同年8月4日から5日にかけ猛空襲を受けた。

 当時、私は県庁近くの曲輪町に住んでいた。夜、母に手を引かれ、前橋公園の現在では幸の池の近くにあった防空壕に入り息をひそめた。

 秋葉写真館、カトリック教会のラインより東が全て焼野原になった。それより西にあった我が家は免れた。前橋の死者は535人であった。私の人生の原点である昭和20年8月。今年は人生の新たな転機を迎えた。人生の次なるステージに、あの敗戦の体験を生かしたい。

◇30都道府県で所在不明の子が少なくとも1500人以上いるという。厳しい生活環境の中で犠牲となる子どもが相次ぐ。時々表に出る虐待などの例は悲惨で痛ましい。行政と地域社会が連携すれば助けられる例は少なくない。人間尊重の憲法が泣く。

 所在不明の子が注目される契機は山口あいりちゃんの白骨遺体。母親は公判中で拘置所に。若い母親の歩みは決して例外とは思えない。夫の暴力、あいりちゃんを実家に預け、離婚、その後複数の男と同居。次女を出産。実家のあいりちゃんはママと暮らしたいと妹に嫉妬して泣いた。こんな小説よりも奇なるケースが、所在不明の数字の陰に存在するだろう。不正な生活保護受給の実態がある。真に助けるべきところに救いの手を伸ばすべきだ。行政の役割と使命が問われている。

◇福島第一原発事故の幹部の刑事責任に関し、検察審査会が起訴すべきとの議決をした。その理由は原発事故を反省する上で非常に重要である。「政府機関の予測で15.7mの津波を試算したのに対策を怠った。原発は大丈夫というあいまいな雰囲気があった」と指摘。

 私は高木仁三郎の著書を読んで、電源喪失を防ぐための対策のミスを知った。それは高木氏の予言であり的中した。原発は原爆と同根であるという事実に対する恐れを隠してきた政府と東電の責任は大。審査会はそれを示した。(読者に感謝)


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