人生意気に感ず「期限切れ肉の衝撃。ドラッグ製造工場。残留孤児の体験談」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「期限切れ肉の衝撃。ドラッグ製造工場。残留孤児の体験談」

◇08年の中国製ギョーザ中毒事件の大騒ぎを忘れかけていた。このギョーザ事件と今回の期限切れ食肉問題を考えると、この間、何も変わらなかったのかという感を抱かざるを得ない。上海市の食品監督局によれば、返品された食品の生産日を改ざんした上、包装を替えて再び出荷したというから悪質さは深刻だ。

 より安いものを提供しようとする日本の業者にも問題があるに違いない。長年中国と取引しているのだから、いい加減な中国の実態を知らない筈はないからだ。バレなければいい。儲かればいいという意識があるのではないか。安いものを扱う業者は精神も安くなる、こういう事にならないように願いたい。

 食品は安いものでも健康と命に関わる。食品業者には責任感が求められる。航空機の大事故が生じた。航空業界も安さで命を扱う点は食品業界と似ている点がある。

◇池袋で暴走車により8人の死傷者が出た。新たなネーミングで規制が強まる「危険ドラッグ」は現代人の心を蝕む害虫である。欲望を求めてブレーキのこわれた心は一時の快感を求めてドラッグに手を出す。

 愛知県警の巡査部長が危険ドラッグを所持したとして逮捕された。

 この巡査部長、危険ドラッグを入れたバッグを落とし届けられて発覚。何とドジな警官か。ストレス発散のため手を出したという。

◇危険ドラッグの製造工場が摘発された。工場は能登半島の能登島にある2階建ての納屋。原料となる麻薬は中国から輸入。この工場で作られた製品が東京と兵庫に郵送されていた。この工場捜索が6月29日だというから、捜査の手がこれから広く及ぶのだろう。法が改正され、「所持」「使用」も禁じられ、買う側にも捜査が可能になった。「天網恢恢疎にして漏らさず」。群馬県警も頑張ってほしい。

◇来年は終戦70年を迎える。終戦時、中国東北部(旧満州)の混乱に巻き込まれた日本人の悲惨さは言語に絶する。私は「炎の山河」で松井かずさんのことを書いた。残留孤児を中心とした多くの方が群馬で暮らす。私は帰国者協会の顧問として、当時の体験談をまとめて出版することを提案し、動き出すことになった。関係者は高齢化し世を去っていく。貴重な体験は日中友好の基礎にもなる。孤児や関係者は東北三省の多くの人々と現在も絆で結ばれている。これら中国からの体験も集めたい。私は日中友好協会会長としても力を入れたい。(読者に感謝)


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